電気代高騰!暖房器具の選び方やポイント
更新日:2023.09.22スタッフブログ昨今は、化石燃料の価格が上昇した影響もあり、電気代が高騰しています。冬場は暖房器具を手放せませんが、どれくらい光熱費がかかるか気になるところです。暖房器具の購入を検討している場合、電気代の高騰に対策したいと考えている人は少なくないでしょう。そこで今回は、暖房器具の種類や特徴を解説し、電気代や使い勝手から見た器具の選び方や電気代高騰への対策になる方法をご紹介します。
目次
暖房器具の種類や特徴
近年は、暖房器具の種類も豊富です。それぞれ、部屋の暖め方や室内が暖まるまでの時間に違いが見られます。以下では、主な暖房器具について機能面などの特徴をご紹介します。
エアコン
エアコンは冷暖房機能を兼ね備え、一般家庭からオフィスまで幅広く利用されている空調設備です。暖房として使う場合、エアコンは外気を取り込み、その熱を室内に循環させて部屋を暖めていきます。部屋が広くても、全体を暖められるところが大きな特徴です。そのため、広いリビングやオフィスで使うのに適しているといわれています。ただし、室内が十分に暖まるまで若干の時間がかかるのが難点です。また、暖かい空気は高い場所に集まりやすいため、足元は寒くなる傾向が見られます。
ファンヒーター
ファンヒーターは、使用する燃料で分けると大きく石油・ガス・電気の3タイプです。石油・ガスタイプは、それぞれ燃料を気化・燃焼させて熱を生成し、ファンで室内に送り出します。室温が上がるまでに少し時間はかかるともいわれますが、部屋全体を暖められる特徴があります。電気タイプは、電力で生み出した温風を室内へ流す仕組みです。狭い範囲を暖めるのに向いており、ほかのタイプに比べると室温を上げるのに時間がかかります。
こたつ
こたつは、主に手足を温められる暖房器具です。やぐら部分(テーブルを置く枠組み)に発熱装置が備わり、外側を布団などで覆いスイッチを入れると内部空間が暖まります。内部の温度は比較的に早く上昇し、すぐに暖を取れるといわれています。部屋が広くなくても、こたつを置くスペースがあれば使用可能です。また、家族や友人と一緒に囲んで談笑できるという特徴もあります。
電気ストーブ
電気ストーブは、器具の前方周辺を中心に暖められる器具です。ストーブ本体が赤外線や遠赤外線を発し、その輻射熱(電磁波で伝える熱)により前方部分を暖めます。多くの時間をかけず、室内の特定範囲を暖かくするのに適した種類です。ただし、部屋全体の空気は暖まりにくいといわれています。なお、細かく分けると、発熱体がハロゲンランプのハロゲンヒーターや炭素繊維を使用するカーボンヒーターがあります。
ホットカーペット
ホットカーペットは、部屋の床などに敷いて使うタイプの暖房器具です。カーペット本体は布地ですが、器具内部に電熱線が織り込まれ、スイッチを入れると電気が流れて表面が暖まります。全体が暖まるまでに、長い時間はかかりません。サイズは豊富であり、様々な場所で使えます。また、電気ブランケットや電気毛布は、同様の仕組みにより身体の一部や布団のなかを暖かくできます。どれを購入するか迷った時は、暖めたい範囲や設置スペースの広さを考慮して決めると良いでしょう。
暖房器具の選び方
暖房器具は、いずれも使用時に光熱費が発生します。電気代が高騰している現状では、器具の性能とともにコスト面も購入時の重要な選択基準になるでしょう。以下では、電気代や使い勝手から見た暖房器具の選び方をご紹介します。
電気代に目を向けた場合
電気代に目を向けた場合、部屋全体を暖められる種類や電気タイプの器具は、コストが高くなりがちです。エアコンや電気ストーブの電気代は、ほかの暖房器具に比べて高額になる傾向があります。また、ホットカーペットも、サイズや性能によってはコストの膨らむケースが見られます。
こたつ・電気毛布や石油・ガスのファンヒーターも電気を使いますが、電気代は比較的に安めです。ただし、石油・ガスのファンヒーターは灯油・ガスの代金もかかるため、トータルの光熱費は高くなる可能性があります。1日にかかる電気代は暖房器具の性能や使い方によって変わってきますが、こたつや電気毛布は出費を抑えやすいと考えられます。
広い範囲を暖めるなら
広い範囲を暖めるなら、高い効果を発揮する暖房器具はエアコンや石油・ガスのファンヒーターです。これらの器具は、機能面の特徴から、部屋全体を暖めたいケースに適しているといわれています。通常、適応可能な広さの目安が記載されているため、設置するスペースの範囲に合わせて選ぶのがポイントです。
一方、電気ファンヒーター・こたつ・電気ストーブ・ホットカーペットなどは、部屋や身体の一部だけ暖めるのに向いています。部屋が広くなくても、室温全体を上げるのは困難です。そのため、部屋を全体的に暖めたい場合、エアコンや石油・ガスのファンヒーターが適しているといえるでしょう。
すぐに部屋を暖めたい時は
すぐに部屋を暖めたい時、長い時間をかけず室温を上げられる種類は、石油やガスのファンヒーターです。基本的にファンヒーターは、ファンを回して温風を流し出すため、暖房器具のなかでは部屋を早く暖められるといわれています。また、部分的に暖めるだけであれば、電気ストーブやホットカーペットも時間はかかりません。
エアコンについては、人によって意見が異なります。とはいえ、ファンヒーターと同様に温風を室内に吹き出す仕組みであり、室温を上げるまでに長い時間はかからないでしょう。電気代や部屋を暖める範囲・時間を考慮した場合、室内全体が暖まる種類はメインの器具に選び、こたつなどは出費を抑えるために用意するのが良いと考えられます。
電気代高騰へ対策するには
電気代が高騰している状況へ対策するには、暖房器具の使い方などを工夫すると効果的です。以下では、どのような使い方がコストの節約につながるか具体的にご紹介します。
複数の暖房器具を使い分ける
複数の暖房器具を上手に使い分けると、電気代をはじめ冬場の光熱費を節約するのに有効です。起床時や仕事から帰った後、すぐに部屋全体を暖める場合、エアコンや石油・ガスのファンヒーターは頼りになります。ただし、長時間にわたり動かし続けると、光熱費が気になってくるでしょう。
その時は、コストのかかりにくい器具を併用すると、光熱費が高くなる器具の使用を控えられます。室内が適温になった後、こたつや電気ブランケットで暖まれば、エアコンやファンヒーターを止めて電気代などを節約できます。複数の器具を用意すると購入費用は多くなりますが、日々の光熱費を節約できればトータルの出費は抑えられるでしょう。
省エネ機能は有効活用
暖房器具の省エネ機能は、電気代などの出費を減らすために有効活用したい機能の1例です。最近の暖房器具は、家計への負担に考慮して省エネ機能を搭載しているタイプが増えています。エアコンの場合、センサーやカメラが装備され、人の動きに合わせて効率よく作動するタイプも人気です。
在宅時に暖房器具を使う際、省エネ機能を備えたタイプなら、人のいない場所を暖めずに済みます。必要な範囲だけ室温を上げられれば、広い部屋でも無駄な出費は避けられるでしょう。これから新しい暖房器具を購入する際、電気代の節約を考えるなら省エネ機能のあるタイプが適しています。
また、エアコンなどは、フィルターや温風の送風口が汚れていると、消費電力は増えるといわれています。そのため、こまめなメンテナンスも、光熱費を節約する対策としておすすめです。なお、こたつで長時間にわたり暖まったり就寝中にストーブをつけっぱなしにしていたりすると、低温火傷や火災事故につながるおそれがあります。暖房器具は、安全面に配慮しながら、快適に使用しましょう。
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