アジアの携帯電話事情について
更新日:2022.05.09スタッフブログもはや携帯電話は、日本だけでなく、世界の人々にとっても欠かせないアイテムとなりました。スマートフォンの登場で、普及はさらに加速し、市場規模は膨れあがる一方です。経済成長著しいインドやミャンマーなどでもその現象がみられます。今回は、日本との結びつきも強いアジア各国における携帯電話事情をみていきましょう。
アジアでも普及する携帯電話
ミャンマーの携帯電話事情
ミャンマーでは、少し前まで「携帯電話なんて珍しい代物」として扱われ、手に持つ人も限られていました。それが近年、急激な携帯電話普及率の伸びがみられます。
国際電気通信連合によると、ミャンマーにおける携帯電話申請者は約4,873万人。(2016年時点)普及率は89%に達します。この数年間で、携帯電話は珍しいものから国民にとって必需品になったのです。
ミャンマー国民の多くが携帯電話を手にする様になった背景には、先進諸国企業のミャンマー進出や、携帯電話市場への先行投資などが挙げられます。日本も、KDDIがミャンマー郵便公社に技術支援を行い、通信網などのインフラ整備を後押ししました。台頭してきた通信各社も、よりリーズナブルで良質なサービス提供を実現しようと競い合い、市場は活況を呈しています。携帯電話普及率は中国やフィリピンとそれほど差がないことから、一気にアジアの巨大市場に成長する可能性も秘めています。
タイの携帯電話事情
タイには、大手の携帯電話会社がいくつかあります。タイでもっとも市場規模が大きいといわれるのが、「AIS」「DTAC」「True Move」の3社です。「AIS」は、タイ最大の携帯電話会社で、マーケット全体のおよそ6割のシェアを占めています。
タイの特色は、携帯機器の販売会社と、電話契約を結ぶ会社とが完全に分かれているところです。中には、通信キャリアと携帯機器販売会社が一緒になっているところもありますが、機器販売会社以外のキャリアを選ぶことも可能です。自分の好きな機器販売会社とキャリアが選べるフリーな環境にあります。
タイで携帯電話を利用する場合、SIMカードの購入が前提です。カードを携帯機器に入れるだけでセットアップは完了。電話番号の購入は、およそ100バーツ(約350円)程度で可能です。通話料金の支払いはプリペイドで行うのが一般的で、前払いで済ませる必要があります。プリペイドのため、本人確認や口座作成などの手続きも必要ありません。海外旅行者でも気軽に契約できるメリットがあります。
タイの場合、通話料に比べて本体価格が若干高い傾向にあります。それでも、機種によっては手頃な価格もあるため、用途に応じて便利に選ぶことも可能です。特に旅行先で利用する場合は300バーツ程度の、通話に不便しないレベルの機種が好まれています。
インドネシアの携帯電話事情
人口約2億5千万人のインドネシアでは、携帯電話加入者数が約3億5千万人を数えます。国民の数を超えるほどの携帯電話契約数で、モバイル市場規模も世界4位を誇る盛況ぶり。スマートフォンの普及率も右肩上がりで、2012年の時点で台数は3,300万台以上。今後もさらなる成長が期待される市場です。
インドネシアの場合、料金の支払い方法はプリペイド(前払い)かポストペイド(後払い)に分けられます。サービス内容も多彩で、「テルコムセル」や「エックスエル」「インドサット」など、プロバイダーごとにさまざまなプランを用意しています。ユーザーは、料金の支払い方法とプロバイダー、サービスを自由に組み合わせて選べるため、ニーズに合わせた利用が可能です。
インドネシアの携帯電話市場には、最新のiPhoneも登場。しかもSIMフリーで利用できます。日本より安価で手に入るため、わざわざインドネシアまで足を運んで購入する日本人の姿もみられるくらいです。ちなみにインドネシアの首都ジャカルタには、秋葉原の様な電気街があり、携帯電話ショップを探すのにも苦労しないといわれます。
インドの携帯電話事情
2016年時点で、インドの携帯電話加入者数は10億人を超えています。インドの人口は約12億人で、携帯電話普及率は82%。国民全員の手に携帯電話がわたる日もそう遠くないことが予想されます。
インド人の場合、通話は通常の携帯電話で、インターネット利用はスマートフォンで、というように、用途に応じて使い分けている傾向がみられます。そのため、ひとり2台携帯電話を持っているインド人も少なくありません。なぜその様な使い方をするのかといえば、「インド人は電話でのおしゃべりが好きだから」だそうです。スマートフォンより旧来型の携帯電話のほうがサイズも小さく、通話に適しているとのこと。確かに、通話するだけならスマートフォン並みの画面サイズは必要ないでしょう。
インドでの通信料金は安いのが特徴で、3GB使用しても1,000円未満といわれます。そのため、インドでは富裕層以外でも比較的携帯電話が手に入りやすい環境です。しかも、すべての機種がSIMフリーのため、契約から購入までスムーズな点も普及している一因でしょう。
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