レジリエンスを高めよう

Q: レジリエンスとは

レジリエンスは元々物理学の分野で使われていた言葉です。弾力性、復元力、回復力という意味で使われています。そのことから、逆境も跳ね返す力。押されても折れない力。素早く立ち直る力とも言えます。

更新日：2023.04.07ビジネス豆知識

ストレスがかかることの多い現代社会でレジリエンスという言葉が注目されています。レジリエンスという言葉を聞いたことがありますか？レジリエンスを高めることがストレスの多い現代を生き抜く力になるとも言われています。今回はレジリエンスについて紹介します。

1 レジリエンスとは何か？
2 レジリエンスを高めるメリット
3 レジリエンスを高める方法

レジリエンスとは何か？

レジリエンスは元々物理学の分野で使われていた言葉です。弾力性、復元力、回復力という意味で使われています。最近は心理学の分野でも使用されるようになりました。レジリエンスという言葉は色々な分野で使用されており定義づけはされていません。

レジリエンスの意味である弾力性、復元力、回復力という言葉から見ると、どんな逆境も跳ね返す力。押されても折れない力。素早く立ち直る力と言えます。ストレスが多い現代だからこそ、それに負けない柔軟な力が必要とされています。レジリエンスを高めることが自分自身の成長に繋がるのです。

レジリエンスを高めるメリット

ストレスに強くなる

レジリエンスを高めることによって、逆境に強くなります。現代ではストレスを減らすよりもストレスを感じた時にどう対処するかが重要な時代です。最初は大変かもしれませんがレジリエンスが高くなるにしたがってストレスを受けても負けない柔軟な心を持つことができます。ストレスに強くなることは自分自身の成長にもなります。今まで、自分だけでは解決できなかったこともレジリエンスが高くなれば解決できるようになります。

人間関係の改善ができる

職場でストレスを感じている人は多いでしょう。その多くは対人関係からくるストレスだと思います。レジリエンスが高くなると精神的に強くなります。そして心に柔軟性をもたらしてくれ、多少のことでは負けなくなります。柔軟な心が対人関係のストレスも軽減してくれます。そうなると今まで苦手だった人との関係も改善できるようになります。

自分を客観的に見ることができる

レジリエンスを高めることによって、自分を客観的に見つめ直すことができるようになります。自分が足りない部分、補うべき部分が分かると人は強くなれます。また、自己評価をすることによって、自分に自信が持てるようになります。レジリエンスを高めることが自分の成長に繋がります。

レジリエンスを高める方法

レジリエンスは先天的なものではありません。育ってきた環境によって、レジリエンスの高い人、低い人はいると思います。しかし、レジリエンスは自分自身の努力によって高めることができます。レジリエンスを高めたいと思う気持ちがあれば、誰でも高めることができます。いくつかのレジリエンスを高める方法を紹介します。

自分の思考癖を知る

人それぞれ考え方の癖があります。何度失敗してもポジティブに考える人もいれば、一度の失敗でネガティブに考えてしまう人もいます。まずは自分にどういう思考癖があるかを知ることから始めましょう。自分の思考癖を理解できたらネガティブな思い込みをする癖をやめましょう。何事もポジティブに考えていきましょう。小さな成功を積み重ねるようにして少しずつ自分の思考癖を変えていきます。ネガティブに変えられないと思えば、ずっと変えることは出来ませんが、ポジティブに変えられると思うならば、きっと自分の思考癖を変えることができます。ポジティブに捉えることでレジリエンスを高めることができます。

目標とする人物の思考癖を知る

あなたがレジリエンスを高めたいと思うならば、レジリエンスの高い目標となる人がいるはずです。そうでない方はレジリエンスの高い目標になる人を決めましょう。そして自分に困難が訪れた時に、目標とする人ならどういう風に考えるだろうと意識しましょう。目標となる人の思考癖を真似するのもレジリエンスを高める方法です。自分が負けそうになった時に頼れるものがあればポジティブでいられます。

今の困難がどれくらいかを知る

今までに辛く厳しい体験をしてきた人ほどレジリエンスは高い人が多いです。逆境を乗り越えてきた分強いです。今の苦しさもたいしたことがないと思えます。困難が立ちはだかって辛いと思うときほど、今までの体験を思い出して力にしましょう。人生に乗り越えられない壁はやってこないと言われるように、ポジティブな気持ちで取り組めば、たいていのことはクリアできます。また、その困難を乗り越えた体験があなたのレジリエンスを高める力になるでしょう。