テレワークがはかどらない!対処方法は?

更新日:2023.02.17ビジネス豆知識

家での仕事がはかどらない女性

在宅でのテレワークは通勤する負担がないものの、常に仕事がはかどるとは限りません。自宅の生活環境や作業スペースの都合から、適切に業務を進められないケースも見られます。テレワークで上手に勤務できていない場合、何らかの対処が望まれるでしょう。そこで今回は、テレワークがはかどらない主な理由や効果的な対処方法、テレワーク時に意識したい大切なポイントなどをご紹介します

テレワークがはかどらない主な理由

最近のアンケート調査によると、自宅でテレワークがはかどらない主な理由は「スマホやテレビが気になる」でした。

トップは「ついスマホやテレビを見てしまう」

いまはテレワークに慣れてきたためか、「自宅はモチベーションが下がる」あるいは「集中できない」との声が増えたといわれています。そんな状況を受け、テレワーク中のモチベーションに関するアンケート調査が実施されました。調査対象は、20代以下から60代の男女300名です。

集中力・モチベーションが低下する理由」を尋ねたところ、回答数のトップは「ついスマホやテレビを見てしまう60%でした。次に、「私生活とのメリハリがつきにくい54.7%と続きます。調査結果からは、スマホが手元にあると操作したくなり、家族がテレビを見ていると視線が向いてしまう状況が多発していると考えられます。

「やる気が出ない」や「緊張感がない」との声も

さらにアンケート結果を示すと、3位は「やる気が出ずダラダラしてしまう」44.3%です。その後は4位「人の目がないので、緊張感がない」39.7%、「家族やペットが気になる」26.7%、「つい間食してしまう」25.7%、「家事が気になる」24.7%でした。

通常、職場は周りの従業員の目があり、家族やペットのいる自宅より緊張感が生まれやすい環境にあります。上司や同僚が働いている前では、安易に間食には手が伸びないでしょう。本来的に自宅はプライベート空間であり、くつろぎやすさを優先しているため、職場に比べると休憩しやすく感じる場合があります。

それぞれの詳しいシチュエーション

アンケートでは上位を占めた理由について、詳しいシチュエーションも確認しています。「スマホ・テレビが気になる」場合、「集中できないと、ついスマホに手が伸びる」や「BGM代わりテレビをつけ、見入ってしまう」との声が聞かれました。「家族や家事が気になる」ケースでは、赤ちゃんの大泣き・夫による邪魔・下校した子どもの話し声で集中力が切れるとの回答、また食事の準備や買い物を避けられないとの意見があります。

いずれも意図的ではありませんが、職場では起きにくいシチュエーションであり、自宅でテレワークする場合の難しさをよく物語っているといえるでしょう。上手に在宅勤務を続けるには、適切に対処する必要があると考えられます。

【参考】縁結び大学「98%がテレワーク中の集中力低下を経験!男女300人に“集中力アップ”対策をアンケート」

自宅でのテレワークをはかどらせる対処方法

自宅で上手にテレワークをはかどらせる対処方法はさまざまです。理由に応じて、対策に多少の違いが見られます。

仕事を始めるまでに時間がかかる

朝、すぐに仕事を始められない時は、「仕事着に着替える」や「開始前のルールを決める」方法が効果的です。起床後、いつまでもパジャマ姿でいるとプライベート感覚が抜けず、気分は緩みがちです。そこで仕事着に着替えると、気持ちを引き締めて業務へのモチベーションを高めるのに効果があります。

仕事前のルール決めとは、業務を始めるまでに済ませる行動をパターン化する方法です。「コーヒーを飲む」や「シャワーを浴びる」など、自分好みの行動を習慣にすると、気持ちを切り替えやすいといわれます。他には、通勤していた時間帯に読書や運動を楽しむのも、オフモードからスイッチを入れるのに役立ちます。

身の回りにある誘惑に負けてしまう

身の回りの誘惑に負けてしまうなら、スマホやテレビのリモコンは遠くに置き、1日の勤務スケジュールを明確にする方法が有効です。自宅は、職場と異なり多くの誘惑が身近に置かれています。誘惑の原因となるスマホ、テレビのリモコン、雑誌などは、手の届く範囲からできるだけ離れた場所に遠ざけましょう。

勤務スケジュールは、職場より細かく区切ります。誘惑が気になる場合は集中できる時間が短くなりやすいため、1時間だけ集中したら休憩を入れるくらいのペースが妥当です。さらに集中力を高めたい時は、仕事中にお気に入りの音楽やラジオをかけるのもおすすめといわれています。音楽の歌詞やラジオの声に意識が向いてしまうなら、ボリュームは小さく抑えます。

家族や家事が気になる

家族や家事が気になるケースでは、生活リズムを変えるのも選択肢のひとつです。作業スペースは、リビングが目に入らない部屋を選びます。自宅で家族やペットに目が向きがちであれば、これまでと生活リズムを変えてもよいでしょう。少し早起きすることで最初の1時間を集中できると、その後の業務ペースをつくるのに役立ちます。

実際に作業するスペースは、リビングを避けるのが基本です。家族や家事が視界に入らず、テレビや炊事場の音がはっきり聞こえなければ、仕事に意識を傾けやすくなります。わずかな家族の声や家事の音も気になる場合、防音効果を上げるには耳栓やヘッドホンが適しています。

自宅で上手にテレワークするポイント

自宅で上手にテレワークするうえで大切なポイントは、チャットツールの有効活用です。勤務時間中は、コアタイムだけでなく休憩時間も明確に設定します。

チャットツールを有効活用

チャットツールは、コミュニケーションの活性化による孤独感の解消に使えるシステムです。在宅でのテレワークが長く続くと、職場の関係者と打ち合わせる時間や同僚との会話は減る傾向が見られます。コミュニケーション不足は、孤独感からストレスが蓄積される大きな要因です。

職場関係者とのコミュニケーションを活性化することで、孤独感に伴うストレスの軽減を見込めます。勤務時間中に仕事仲間との会話が不足気味であれば、チャットツールの導入が望ましいでしょう。ツールを導入する時は、業務報告用と気軽に会話する場所を使い分ける工夫がコミュニケーションの活性化に欠かせないといわれています。

必ずコアタイムを設定

勤務時間のスケジュールを設定する際、コアタイムを決めておくことは重要です。コアタイムは、1日の業務のなかで中核となる時間帯です。自分の能率が上がる時間に設定すると、負担の大きい重要な業務でも、高い集中力を維持しながら作業を進められると考えられています。

実際にコアタイムを決める時は、自分が集中しやすい時間帯を選ぶとともに、1~3時間くらいで区切るのが目安です。人それぞれ集中できる長さは異なるため、自分のペースに合わせて設定すれば問題ありません。コアタイムを自分に合った時間帯および長さに設定しておくと、仕事のオンとオフの切り替えもスムーズになると期待できます。

休憩時間の設定も忘れずに

テレワークのスケジュールづくりでは、休憩時間の設定も不可欠です。休憩時間は漫然と過ごすのではなく趣味に使うと予定すれば、仕事を頑張る励みになります。通常、長い時間にわたり働いていると疲れがたまり、作業効率は下がります。勤務時間中だからと無理に業務を続けても、なかなか仕事ははかどりません。

誰でも集中できる時間には限度があります。心身が疲労した時は仕事の手を休めるとリフレッシュできるでしょう。適度に休憩を取れば心身の疲れは取り除かれ、再び集中力を高められるといわれています。テレワーク中に集中力を回復するには、休憩時間が欠かせません。休憩時間中には仕事を頑張った自分への報酬として好きなことを満喫し、リフレッシュ効果を高めましょう。

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