多様な選択肢をかなえる「ビヨンド副業」とは
更新日:2023.02.16ビジネス豆知識最近、働き方改革の推進もあり副業を始めるビジネスパーソンは増えたといわれます。とくに注目されている働き方が、ビヨンド副業です。この勤務スタイルは首都圏での本業と地方での副業を両立できるため、従来の副業探しより仕事の選択肢を広げられるメリットがあります。地方に興味があれば、どんな働き方か理解しておく価値はあるでしょう。そこで今回は、ビヨンド副業の基本的な情報やメリットをご紹介します。
目次
ビヨンド副業の基本的な情報
ビヨンド副業は、首都圏に勤務しながら地方で副業する新しいスタイルの働き方です。
ビヨンド副業の言葉の意味
ビヨンド副業は、場所や時間に縛られず首都圏と遠隔地の会社で勤務する働き方を指します。そもそもビヨンド(beyond)とは、「~の向こうに」や「~を越えて」の意味をもつ英単語です。前置詞として「beyond the bridge」と表現された時は、「橋の向こうに」や「橋を越えて」と訳されます。
本業が首都圏にありながら遠くの会社で副業するため、空間的あるいは時間的な距離を越えて働くニュアンスからビヨンドが使われます。この働き方の大きな特徴は、本業と副業ともに勤務する会社の一員として所属するところです。そのためビヨンド副業は、いずれも本業と呼べる形で勤務するダブルワークに近いともいわれています。
実際に見られる仕事内容
ビヨンド副業でよく見られる仕事を挙げると、販促活動やマーケティング活動です。実際の募集案件をいくつか示すと、美術館内の販促活動、新商品のマーケティング活動やWeb戦略でのデジタルマーケティング関連の仕事があります。他には商品開発、宣伝・広告、営業企画や新規事業の始動まで含まれ多岐にわたります。
いずれも会社の一員として働くため、職場で求められる人材は多くの実績や経験のある中堅やベテランが中心です。たいてい即戦力が募集される傾向にあり、採用された時に本業で磨いてきたスキルを活かせるところはビヨンド副業ならではの魅力といわれています。
クラウドソーシングとの違い
ビヨンド副業は、マッチングサービスを通して仕事を探すところがクラウドソーシングとの類似点です。ただ、会社との契約方法に若干の違いが見られます。ビヨンド副業の場合、勤務する会社とは直接契約が基本です。一般的には業務委託の形式になり、働き方や報酬額については副業する本人が会社と直接交渉します。
一方、クラウドソーシングではサービス会社を介して働くスタイルが通常のパターンです。仕事の取りまとめや報酬額の交渉は、ビヨンド副業と異なり仲介したサービス会社が一通り担当します。これらの特徴から、ビヨンド副業は本業と副業の勤務地が遠くても気にする必要がなく仕事内容を直接交渉できるので、自分のスキルを活かす機会によく恵まれるといわれています。
ビヨンド副業のメリット
ビヨンド副業は、働く側と会社側ともにさまざまなメリットを見込める働き方です。
働く側のメリット
働く側にとっての主なメリットは、仕事を探す時に選択肢の幅が広がるところです。自分のスキルを活かせるケースが多く、会社の中核として活躍できる利点もあります。ビヨンド副業は、テレワークが基本の勤務スタイルです。
勤務先となる会社の所在地や通勤時間を考慮せずに済むため、従来の職探しに比べると選択肢は増えます。仕事は、高いスキルを求められる内容がメインです。採用後は即戦力として活躍することを望まれる場合が多く、責任ある仕事を任されるケースは珍しくありません。
報酬については、勤務先と直接話し合うスタイルです。採用時に優れたスキルや豊富な業務経験に大きな期待が寄せられる分だけ、報酬額は一般的な副業より高めに設定される傾向にあります。自分に合った仕事を探しやすく高収入も見込める点は、働く側にもたらされる大きなメリットといえるでしょう。
会社側のメリット
会社側にとっての主なメリットは、優れた人材の確保を期待できるところです。ビヨンド副業で人材を求めている会社の多くは、首都圏から遠い地域にあるケースが一般的です。たいてい、首都圏勤務の求職者はこの点を理解しているため会社の所在地はとくに問題になりません。
いま地方の会社は、地元での人材確保が難しいといわれています。深刻な人手不足に悩んでいる地域であれば、労働力の豊富な首都圏で優れた人材を獲得できるメリットは小さくないと考えられます。あくまで副業であり必要に応じて仕事を頼めるところも、会社側が得られるメリットです。
即戦力を補充したい時だけスキルや経験のある人材を確保すればよいため、コスト面の負担は軽くなります。さまざまな人材を確保すると、ノウハウの蓄積につながります。この場合、契約期間が終了しても優れた業務スタイルを会社運営に反映できるかもしれません。
首都圏の職場でスキルを磨いてきた人材に必要な期間だけ仕事を任せられるうえ新しいノウハウを吸収できる点は、ビヨンド副業が会社側にもたらす魅力的なメリットと考えられています。働く側がこれまで磨いた能力を思う存分に発揮したい時、あるいは会社側がニーズに見合う人材を期間限定で採用したい場合にビヨンド副業はおすすめといえるシステムです。
ビヨンド副業を始めるには
首都圏勤務でビヨンド副業を始める場合、会社とのマッチングに特化したサービスを活用するのが手間のかからない方法です。
ビヨンド副業開始までの手順
マッチングサービスを使う時の手順は、基本的に登録、仕事探し、企業への申し込み、面談、業務委託契約の流れになります。現在、マッチングサービスはいくつか見られますが、いずれも基本的な流れは大きく変わりません。実際に利用する時は、最初に登録手続きが必要です。
最近よく知られるサービスの場合、運営サイトで仮登録を済ませ本登録に進みます。仮登録では、氏名、性別、生年月日、出身地やメールアドレスなど個人情報の入力が必須です。入力内容に問題がなく本登録まで完了したら、プロフィール編集画面へ移動します。ここで、さらに居住地、興味のある地域、スキル、職歴や登録理由を追加します。
プロフィールを編集した後は、仕事探しです。スキルや地域、またキーワードを入力し、求人検索します。検索条件に一致する募集案件が見つかると、画面に表示されます。希望の案件があれば企業への申し込みから先の手続きへと移り、契約が成立すると副業開始です。
地域活性化にも貢献できる
実際にビヨンド副業を始める際には、自分のスキルや業務経験が地域の活性化に貢献できることを覚えておくとよいでしょう。ビヨンド副業の場合、マッチングサービスは基本的に人材確保の難しい地方の会社を応援したいと考えています。この考えのもと、労働力が集中する都市部で優れた人材を求めています。
都市部の人材により地方の会社をサポートするため生み出された新しい働き方のスタイルが、首都圏で本業を続けながら地方の会社で副業できるシステムです。首都圏勤務で地方にも興味がある場合、本業に差し支えない範囲で地方の仕事も手がけられます。
普段は週に数日のオンライン業務が中心であり、遠距離通勤や移住は不要です。会社の多くは、販売促進やマーケティングにとどまらず経営企画、新規事業企画や商品開発のスキルも必要としています。確かなスキルや豊富な業務経験があれば、地方活性化に貢献できるでしょう。首都圏で働いているものの自分の出身地やお気に入りの地域の役に立ちたいと考えているなら、本業と副業を両立しやすいビヨンド副業を検討してみるとよいかもしれません。
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