知っておきたい社会人のルーティーン

更新日:2023.03.06ビジネス豆知識

社会人のルーティン

この春、社会人デビューを飾った人も多いのではないでしょうか?社会人として働くにあたり、学生時代との「過ごし方」に大きな違いが感じられたはずです。その暮らしに慣れるまでは、やや大変かもしれません。そこで今回は、“デキる”ビジネスパーソンが実践する日々の「ルーティーン」についてご紹介します。朝・昼・夜と時間帯にわけてピックアップしますので、ぜひ参考にして下さい

そもそもルーティーンとは?

まずは、ルーティーン(routin)の意味からおさらいします。ルーティーンとは、「決まった手順」や「お決まりの所作」、「日課」を指す言葉です。ビジネスシーンにおいては、同じ手順を繰り返す定型業務を「ルーティーンワーク」といいます。

そもそもなぜ、社会人生活でルーティーンを意識する必要があるのでしょうか。ルーティーンを身につけるメリットは以下の通りです。

□パフォーマンスを維持できる
□集中力が高まる
□本番に強くなる

ルーティーンと聞いて、プロアスリートをイメージする方も多いはずです。有名なのは日本のラグビー選手である「五郎丸歩」さんの“五郎丸ポーズ”でしょう。プレースキック前に行うポージングが話題となったのは、記憶に新しいところです。本人いわく、あのポージングに特別な意味はないとのことです。しかし、キック前のポージングをルーティーンにしてからは、ボールを蹴る動作が毎回同じになったといいます。キックの精度が安定した結果、成功率は85%を維持しています。

“五郎丸ポーズ”から分かることは、ルーティーンが自身のパフォーマンス維持に役立つことです。「パフォーマンスを高める」のではなく、「一定のパフォーマンスを発揮できる」という表現が適切でしょう。これは仕事にも同じことがいえます。人間は常にハイパフォーマンスを発揮することなどできません。それよりも、一定のパフォーマンスで業務をこなすほうが効率的です。パフォーマンスと業務効率は、相関関係にあります。常に一定のパフォーマンスを維持できるのは「強み」であり、自信につながるでしょう。

【朝】集中力の高い朝に取り組むべきルーティーン

ここでは、新社会人が取り組むべき「朝のルーティーン」をご紹介します。朝は1日でもっとも集中力が高まる時間帯です。起床から出勤まで、余すことなく有効活用しましょう。

情報のインプット

評価されるビジネスパーソンは、朝の時間を「情報のインプット」にあてます。新聞やテレビなどをチェックし、最新の情報に触れましょう。何かと慌ただしい朝ですが、少なくとも「気象情報」と「最新ニュース」は確認したいところです。中には資格勉強やセミナーへの参加を朝に済ませる人もいます。いわゆる“朝活”ですが、出勤予定時間から2〜3時間前に起床する人が多いようです。とはいえ、社会人生活に慣れるまでは、無理に取り組む必要はないでしょう。

メールチェック

業務用スマホなどが貸与されている場合、出勤前にメールチェックを済ませるビジネスパーソンは少なくありません。メールチェックは出勤後のルーティーンですが、それを自宅で済ませるのがポイントです。当日やるべき業務にスムーズに取りかかれます。

朝食をしっかり摂る

朝はコーヒー1杯で済ませる人も多いのではないでしょうか。朝食と1日のパフォーマンスが密接な関係にあるのは、有名な話です。朝食には空腹感を満たすだけでなく、脳や身体を動かすためのエネルギーを摂取したり、血糖値を安定させたりする効果があります。1日のパフォーマンスは朝食の有無、摂取する栄養素に左右されるといっても過言ではありません。栄養バランスの観点でいうと、“一汁三菜”の和食が理想とされます。しかし、朝食を作っている余裕がなければ、コンビニで買えるサンドイッチがおすすめです。さらに野菜ジュースを合わせると、栄養バランスを補えます。

軽い運動

30分程度の軽い運動をルーティーンにするのがおすすめです。例えば、ジョギング・ウォーキング・ヨガが挙げられます。運動にはストレス解消効果があるほか、メタボリックシンドロームなどの成人病予防にも効果があります。デスクワーク中心の人ほど、積極的に身体を動かすべきです。朝に運動するメリットは3つ、「静かな環境で身体を動かせること」「新陳代謝が向上すること」「気分がスッキリすること」です。身体のエンジンがかかり、脳も覚醒状態になります。また、身体を動かすと脳内物質のセロトニンやドーパミンが放出され、気分がスッキリします。普段よりも軽やかな気持ちで職場に向かえるでしょう。

【昼】昼休みを有効活用するルーティーン

ここでは、昼休みを活用したルーティーンをいくつかご紹介します。

先輩や上司とランチを楽しむ

結果を残すビジネスパーソンほど、先輩や上司とのコミュニケーションに積極的です。単に良好な関係性を構築するだけでなく、一つひとつの会話から「職場では得られない情報」をインプットします。例えば、相手の趣味・趣向などのプライベートな情報を得たり、仕事のアドバイスをもらったりします。

パワーナップ(昼寝)

パワーナップとは、15分〜30分程度の仮眠のことです。短時間で効果的な疲労回復効果が得られるため、昼休みのルーティーンにする人は少なくありません。パワーナップの主な効果は、ストレス軽減・集中力向上・記憶力向上・作業効率向上の4つです。「ただの昼寝では?」と思うかもしれせんが、その効果は絶大です。メカニズムをご説明すると、睡眠には眠りの深い「レム睡眠」と眠りの浅い「ノンレム睡眠」の2種類があります。パワーナップは、入眠から20分後のノンレム睡眠時に目を覚ますことで、脳内の「キャッシュメモリ(疲労)」をリセットします。これにより、午前中に蓄積した疲労が改善されるわけです。

【夜】翌日の仕事につながる夜のルーティーン

最後にご紹介するのは、帰宅後に取り組む夜のルーティーンです。しっかりと下準備を行い、翌日の仕事へつなげましょう。

日記を付ける

有名な企業経営者の多くは、就寝前に日記を付ける習慣がありました。日記を付けるメリットとしては、自己分析やストレス解消などが挙げられます。また、「睡眠時に記憶が定着する」ことが科学的に証明されています。後述するToDoリストや本の内容など、「覚えておきたいこと」は就寝前に思考すると、記憶に残りやすくなります。

ToDoリストを作成する

翌日にやるべき仕事をToDo化して、“デキる”ビジネスパーソンを目指しましょう。そのメリットはふたつ、「安眠しやすいこと」と「翌日の仕事を効率化すること」です。特に、仕事に対する不安は安眠妨害の元となります。出勤したらどの業務に取りかかるか、トラブルがないか確認しておくことで、悩みや不安がなくなります。ぐっすりと眠り、仕事のパフォーマンスを最大限に高めましょう。

読書を楽しむ

イギリス・サセックス大学の研究チームによると、就寝前の6分間の読書に、一定のストレス軽減効果が認められました。メカニズムとしては、本に没頭することで「扁桃体(へんとうたい)」という神経細胞の働きを沈静化し、不安や恐怖などの感情を抑え込むといったものです。あなたもリラックス目的で読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

学生時代とは異なり、社会人には独自のルーティーンが存在します。特に重要なのが朝のルーティーンです。1日のパフォーマンスを左右するものが多く、仕事の生産性に直結します。もしルーティーン化すべき習慣選びに悩んでいるのであれば、尊敬できる先輩や上司の声が参考になるかもしれません。まずは無理のない範囲で自分なりのルーティーンを模索してみましょう。

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