メガネで印象は変わる!ビジネスシーンでの注意点
更新日:2023.03.23ビジネス豆知識最近、メガネ着用を禁止する企業がニュースで問題になりました。仕事で使うメガネはさまざまな点に気をつけて選ぶ必要があるでしょう。そこで今回は企業がメガネ着用を禁止する理由や、ビジネスシーンにおけるメガネの選び方などをご紹介します。
目次
企業がメガネを禁止する理由
企業がメガネを禁止するのは、見た目の問題や安全性への配慮からです。ただ価値観が多様化している現代では、ルールの合理性に疑問を持つ声もあがっています。
どんな業種で禁止しているか?
見た目重視の立場から、メガネを禁止している業種として化粧品会社が挙げられます。主な禁止理由は、「メイクの見え方がよくない」あるいは「見栄えが悪い」ためです。多くの場合、美容部員を対象に職場での身だしなみの一環として規定されています。
安全性への配慮からメガネを禁止している業種には、航空会社があります。通常、規定対象は客室乗務員です。飛行機の搭乗中、何かトラブルに見舞われた際に身の安全を確保するためのルールと考えられます。
ただ、いずれのルールも合理性に欠ける部分があり、最近ではさまざまな問題点が指摘されています。
メガネ着用禁止をめぐるさまざまな意見
メガネ着用禁止で、特に問題視されているのが「女性差別問題」や「体質による問題」などです。ここでは、それぞれの内容を簡単にご紹介します。
女性差別問題
化粧品会社に限らず、職場でメイクするのは一般的に女性です。同じ美容部門所属でも、メイクしない男性には当てはまりません。実際には、女性だけがメガネを禁止されているといわれています。
航空会社の場合、国内で客室乗務員の多くを占めるのは女性です。安全面を考えたルールと説明されていますが、「緊急時には乗客にもメガネを外してもらう」といった規定は見当たりません。結果的には、化粧品会社と同じく女性従業員のメガネ着用を禁止する形になっています。
他にも、会社によっては女性にヒールのある靴を強要する就業規則が見られます。メガネ禁止も、「女性は見た目を美しくしてほしい」など一種の差別意識が生み出したのではないかと疑問視されているわけです。
体質による問題
メガネを日常的に着用している方の中には、コンタクトレンズが体質的に使えない方もいらっしゃいます。コンタクトレンズが使えない方は、メガネ着用を禁止する会社への就職が困難になるでしょう。
メガネは視力を矯正する医療器具です。メガネがなければ十分に活動できないという方も少なくありません。そういった方が、見栄えなどの理由により就職できない可能性があるのは理不尽であるとの意見もあります。
ビジネスシーンにおけるメガネの重要性
ご紹介した通り、企業がメガネの着用を禁止する理由はさまざまです。賛成意見・反対意見も多数存在します。これほどまでに議論が紛糾するのは、ビジネスシーンの身だしなみにおいて、メガネが重要な位置を占めているためでもあります。
メガネをかけると、顔の印象が大きく変わります。メガネを変えることで、相手へ与える印象を意識的に変えることも可能です。実際に、心理学者の斉藤耕二による1970年代の研究で、メガネが「知的」「冷静」「誠実」といった印象を強めるということも発表されています。それぞれの職業やスタイルにふさわしいメガネを選ぶことが、ビジネスシーンにおいても重要といえます。
ビジネスシーンで取り入れたいメガネの選び方
ここからは、ビジネスシーンにふさわしいメガネの選び方や、避けたいメガネの種類、印象をアップするコツなどをご紹介していきます。まずはビジネスシーンに取り入れたいメガネのポイントについて解説していきます。
素材やフレーム
メガネの素材やフレームの太さは、見た目の印象と無縁ではありません。メタルフレームや細いフレームはシャープで冷静な雰囲気をもたらすのに対し、セルフレームや太いフレームにはカジュアルな感じがあり、親しみやすさが増します。
メタルフレームには主にチタンかチタン合金が使われており、シャープな仕上がりが特徴的です。セルフレームはセルロイドやアセテートからつくられ、丈夫でデザイン性に優れます。ビジネスシーンの場合、セルフレームはカジュアルな印象が否めないため、メタルフレームのほうが適していると考えられています。
負担のないサイズ
メガネが大きくて重い場合、着用しているうちに耳や鼻が疲れてくるかもしれません。サイズが小さい場合は、次第にフレームの横幅が広がって使いにくくなる可能性もあります。ちょうど顔にフィットするサイズを選びましょう。
輪郭に合ったデザイン
どんなメガネが似合うかは輪郭のタイプにより異なります。面長タイプにおすすめといわれるのはボリュームのあるデザイン、丸顔タイプには細めのすっきりした形状です。また、吊り上がったデザインは顔を引き締めて見せる効果があり、丸みのあるデザインは顔立ちの印象を和らげてくれる効果があります。
また、フレームの四角いスクエアタイプは、知的な印象を与えます。オーバルタイプと呼ばれる横長の楕円形のメガネをかけると、優しい印象が強まるでしょう。
顔映りのよい色
メガネを選ぶ際は、顔映りの良さも意識しましょう。無難なところでブラウンやグレー、おしゃれを演出するならオレンジブラウン系もおすすめです。ご自分の顔を良く見せてくれる色を選びましょう。
職場によっては避けたいメガネの種類
職場によっては、以下の様なメガネはふさわしくないと捉えられることがあります。
大幅にトレンドから外れたモデル
会社で売れる商品を開発する時には、常に最新トレンドの把握が欠かせないと考えられます。あまりトレンドから離れたメガネをかけていると、流行に鈍いと認識される恐れがあり仕事向きではありません。
カラーフレーム
メガネのフレームの色は、髪やスーツと同じく派手な色合いを選ぶとマナー違反とされることがあります。とくに避けたいのは鮮やかな紫や緑、黄色、赤、青などです。職場では控え目な配色にとどめるのが無難です。
カラーレンズ
多くの職場では、カラーレンズも歓迎されません。ただ、仕事中に車を運転する機会が多いと、日光を遮るレンズが欲しくなる方も多いのではないでしょうか。運転中には15%くらいの濃度のレンズが必要と考えられています。濃いレンズで営業に出る時は、訪問先で忘れずにかけ替えましょう。
印象を良くするためのコツ
同じメガネを着用した場合でも、かけ方によってイメージは変わります。メガネの位置や目とのバランスにこだわり、印象をアップしましょう。
メガネは正しい位置にかける
どんなデザインのメガネも、正しくかければ似合うものといわれています。特に、黒目と上下のフレームとの位置関係を意識しましょう。フレームの上下幅が狭めなら黒目の位置はフレームのセンター、幅が広ければセンターより少し上の位置が最適です。また、メガネの位置が高いと、上フレームは眉毛にかぶります。逆に位置が低いと、上フレームが目に重なります。目の印象は弱まるうえ、メガネがずり落ちたように見えて、顔全体が疲れて見えます。メガネを購入した時、うまくフレームを調整できていないと正しい位置にかけられないことがあります。その際には、購入店に再調整を頼みましょう。
目とのバランスを考える
自分の顔や目の大きさに合ったサイズのフレームを選ぶと、好印象につながります。特に左右のバランスには気をつけましょう。黒目がフレームの中央にくる位置がベストです。
ただ、サイズのあるメガネのほうが顔を小さく見せられるため、顔の幅いっぱいのフレームを選ぶ方も少なくありません。左右のバランスを考えず耳に重なるくらい横幅の広いメガネを選ぶと目は鼻のほうに寄って見えてしまう可能性があります。目に対してフレームの左右のバランスが取れているかチェックしましょう。
メガネは、ビジネスシーンにおいて、第一印象を左右する重要なアイテムのひとつです。見だしなみのマナーには気をつけながら、好感度アップにつながるメガネを選びましょう。
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