電話秘書業務で必須だったポケットベル

更新日:2022.08.23スタッフブログ

公衆電話

ケータイ以前はポケットベルが緊急の用件を知るための道具だった

先日の更新で昔懐かしい「共同電話」について触れさせて頂きました。当時は携帯電話もないような時代で、あったとしても「ポケベル」程度でした。ポケベルというのは「ポケットベル」の略称で、以前にも「ポケベルの歴史」という形で紹介をさせて頂いたことがあります。携帯電話が無い時代には必要不可欠な道具だったのです。そんなポケベルですが、実は電話代行の業務にも欠かせないアイテムだったことを紹介致します。

なぜ電話代行業務でポケベルが必須だったのか

ポケベルが出る以前は、外出対応している契約者様に連絡を付ける術がありませんでした。どんな重要な用件でもお伺いした内容はすべて「外出対応」で問題なかったのです。ですが、ポケベルが出たことで、緊急時に連絡が取れるようになりました。結果として、緊急時に連絡をさせて頂くポケベルの番号をお伺いすることが多くなったのです。

つまり、契約者様のポケベルが鳴った場合「顧客様宛に入電があり、折り返し電話対応しないといけないご用件があります。」というサインとして使われるようになったわけです。当時は街のあちこちにに公衆電話が設置されていたので難なくご用件を伝えることができるようになっていました。

ポケベルの時代からケータイの時代へ

なので、契約者様のポケベルが鳴った場合には「対応するべき用件が入ったな」とすぐに認識することができ、対応がスムーズに行えたといえます。

とは言え、この流れもそれほど長く続きませんでした。その後、携帯電話が販売されると爆発的に広がりを見せます。そして、今現在では携帯電話を持っていない人を探すほうが難しいほど多くの人々に普及しているわけです。

結果として、ポケベル対応ができたのはそう長くありませんでした。携帯電話が広がることで携帯電話への連絡がより便利になっていったからです。その後、携帯電話では報告方法として電話連絡か、携帯電話のメールアドレスへのメール送信かを選べるようになり、電話連絡よりも、メール送信の方が好まれるようになっていきました。

メール送信の場合、メール文面を見ることである程度急ぎかどうかを契約者様が判断できるからです。ポケベルのように何でもかんでも電話をかけ直して聞き直す。という時代ではなく、与えられている情報から取捨選択できる時代になってきた。というわけですね。

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