不動産登記の専門家・土地家屋調査士について
更新日:2022.05.02スタッフブログ不動産に関係する資格は宅地建物取引士や不動産鑑定士など、さまざまありますが、登記業務がメインの土地家屋調査士は国家資格でもあり、不動産の表示に関する登記に必要な調査・測量、申請手続等、彼らにしか扱えない独占業務もあります。今回は、不動産知識に通じた土地家屋調査士についてご説明します。
土地家屋調査士って知ってる?
土地家屋調査士とは?
家が完成すると、まず行うのが法務局への不動産登記。家屋に関する情報を法務局に登記する手続きが必要となるわけですが、それを代理してくれるのが、土地家屋調査士です。必要な登記情報は、部屋の広さや間取り、階数、建物の構造など。この登記は家を建築した時、必ず必要となる手続きで、土地家屋調査士の独占業務でもあります。
不動産登記をしっかり行うことで、土地や建物の権利を明確にし、相続争いなどのトラブル防止にもなります。不動産知識に明るい土地家屋調査士は、司法書士と並ぶ登記の専門家であり、土地や登記に明るくない私たち庶民の心強い味方といえます。
職務内容
土地家屋調査士のメイン業務は、不動産登記ですが、それ以外にもさまざまな業務を行います。
不動産登記の審査請求手続きの代理
不動産登記に関し、不服がある場合は法務局に不服申立ての審査請求を行うことができます。この手続きを代理して行う業務です。
筆界特定手続きの代理
筆界とは、分かりやすくいえば土地の境界のこと。土地の境界線について、疑義を持つ土地所有者の申請により、登記官が外部の調査員の意見を踏まえて境界を特定する手続きを筆界特定手続きといいます。その代理業務を土地家屋調査士が行います。
民間紛争解決手続きの代理
土地の筆界を巡る紛争解決のための手続き代理業務です。法務大臣認定の土地家屋調査士が、弁護士と連携して行うことができます。
土地家屋調査士になるには?
土地家屋調査士は、毎年8月に実施される土地家屋調査士試験に合格すると資格が得られます。学歴関係なく、どなたでも試験が受けられる国家資格です。また、測量士や一級建築士の資格を有している人には免除制度もあり、他業種で働く人にも狙い目の資格といえるでしょう。
この資格は、独占業務が扱える国家資格でありながら、知名度がそれほどなく、競争率も高くありません。登記の知識を生かして不動産業界での活躍を望む方におすすめの資格です。
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