多種多様な人材が持つ能力や知識を最大限に活かす
更新日:2023.02.24ビジネス豆知識ダイバーシティという言葉を聞いたことがありますか。最近よく耳にするようになりましたので、良く知らないけども聞いたことはあるよという方も多いかもしれません。では、ダイバーシティとはどういう意味なのでしょうか。今回はダイバーシティについて紹介したいと思います。
ダイバーシティの意味
多様性がダイバーシティを直訳した時の意味です。もう少し分かりやすく言うと、性別や年齢、人種などに関係なく様々な違いを持った人がお互いを尊重しあえる環境のことです。
ビジネスに置き換えると多様な人材をいかすことがダイバーシティです。人材不足が問題となっている現在の日本では多様な人材を受け入れて競争力を高めていくことが重要になってきます。今後は生産年齢人口が減少することも予想されています。
多種多様な違いを尊重して受け入れ、常に変化していくビジネスシーンや多様化する顧客にも上手く対応することが大切です。多様な人材を受け入れることで新しい可能性が生まれます。ダイバーシティを導入することでイノベーションが創出されやすくなります。
また、ダイバーシティを推進している企業は生産性が上がりやすいという事実も明らかになっています。
多様な人材が持っている魅力を最大限にいかすことができます。
ダイバーシティ&インクルージョン
日本のビジネス社会では上記のような使われ方をすることも多々あります。インクルージョンの意味は包括です。色んな種類や違う物を包み込んでいるという意味です。ビジネスでの意味は、その人の違いを全て受け入れて、組織の中で包み込んでいるということです。
多種多様な人を採用するダイバーシティと色んな人の能力や意見を聞き入れてそれらを採用していくインクルージョン。少数派の意見も取り入れて採用していくことで、企業も個人も成長していくことができるのではないかと感じます。新しいものを生むためには新しい視野でものを見ることが大切であり少数派を無視していては進歩がありません。ビジネスではダイバーシティはダイバーシティ&インクルージョンのことと捉えても全く問題はありません。
ダイバーシティの種類
ダイバーシティにもいくつかの種類があります。目に見えて分かりやすいと言えるのが、国籍や年齢、性別などの属性が多様化するデモグラフィー型ダイバーシティです。日本の企業で一番多く導入されているのはデモグラフィー型ダイバーシティです。
目に見えにくく分かりにくいと言えるのが、能力や経験など目に見えない価値が多様化するタスク型ダイバーシティです。様々な経験や能力を組み合わせていかすことが可能なため、新しいアイデアが生まれやすいです。タスク型ダイバーシティは企業としても生産性の向上に繋がりやすいです。
また、意見の多様性を尊重し個人の考え方や個性的な意見を採用して意思決定に活かし相乗効果を生むオピニオンダイバーシティもあります。立場や役割を気にすることなく自由な意見を発信してもいいという雰囲気は個人に安心感を与え、心理的安全性の向上が見込めます。
新しい視点を採用することでイノベーションが生まれる可能性も高くなり社員の働きがいにも繋がります。多様な人が色んな意見を言う、またそれを聞いた人は多様な人を尊重し理解しながら会話をすることが大切です。
ダイバーシティ推進のメリット
人材確保に繋がる
ヒト、モノ、カネ、情報は大切な経営資源です。その中でもヒトは一番重要です。AIや機械の進出はありますが、まだまだヒトがいなければ仕事が滞ってしまう時代です。企業として通常の業務をこなすことさえ出来なくなってしまいます。そのため、ダイバーシティを推進して多様な人が働ける環境に変えることは、人材を確保するのはもちろん、優秀な人材を確保することに繋がります。
また、働き方改革が進められている流れに乗って、多種多様な働き方をする人材を集めることは結果的に働きやすい企業として認知されます。個人が持っている経験や知識、能力をいかすことができる働き方改革を実行することで企業としての競争力も生産性の向上も見込めます。そうなると人材不足の状況でも人材を確保しやすくなります。また、自然と優秀な人材も集まってくるでしょう。
新しい可能性の創出
ダイバーシティを推進して多様な人を採用することはイノベーションの創出に繋がります。新しいアイデアを生むためには改革が必要です。今いる人材で安定はしていても企業の成長に繋がる可能性は少ないかもしれません。今以上に成長するためにはダイバーシティを推進して多種多様な人材がもっている知識や能力、経験を上手く活用していく必要があります。
イノベーションを起こすことは多少の衝突や対立が発生する可能性があります。衝突や対立はない方が良いという意見もあるかと思いますが、新しいアイデアを創出するためには必要不可欠であるともいえます。様々な人材が能力をフルに発揮しているからこそ、衝突や対立が起こり、その先に新しい可能性が待っているのです。
ダイバーシティは多種多様な人材が持つ能力や知識を最大限に活かすマネジメント手法です。ダイバーシティの推進によって企業の多様性を高めることは人材確保にも生産性の向上にも企業の成長にも繋がります。ダイバーシティ&インクルージョンの導入によって、現代の日本企業が抱えている問題を軽減、解消することができます。
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