電車・車・自転車別「通勤マナー」

更新日:2023.04.07スタッフブログ
駅

ビジネスマンの1日は通勤時からはじまるといっても過言ではありません。通勤時にマー違反を繰り返してしまうと、言いがかりをつけられたり暴力を振るわれたり、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。トラブルの発端になってしまわない様に、マナーはしっかり把握し、かつ守りましょう。気持ちよく仕事をスタートするために、社会人として守るべき通勤時のマナーを通勤方法別にご紹介します

電車の通勤マナー

首都圏の通勤・通学ラッシュの混雑率は、世界的に見ても異常といわれているほどです。すし詰め状態の、ただでさえ不快な車内で少しでも快適に過ごすためには、一人ひとりがマナー意識をしっかりもつことが大切です。電車通勤で心がけるべきマナーについてご説明します。

リュックと鞄について

混雑した車内では、少しでも多くの人が利用できる様にスペースを空けることが大切です。座席の間隔を詰めて座るのはもちろん、かさばる荷物でスペースを確保する様なことは絶対に避けましょう。肩にかけたままの荷物や、背負ったままのリュックはスペースの無駄になったり、周りの人にぶつかったりして不快な思いをさせてしまう可能性があります。邪魔になる荷物は網棚の上に載せ、鞄やリュックは手持ちにするか、お腹のほうに回して抱きかかえる様にもちましょう。

足を広げて座る

足を広げて座る行為もつい無意識にやってしまいがちですが、座席の幅以上に足を広げて座るのはマナー違反です。電車などの公共の場では、パーソナルスペースを守ることが非常に大切です。他人が自分のスペースに侵入してくると、人は途端に嫌な気持ちになるものです。パーソナルスペースを意識し、お互いが気持ちよく乗車できる様に気を配りましょう。

音漏れ

ヘッドホンやイヤホンをつけて音楽を聴きながら出勤するという方は、音漏れしていないか確かめる必要があります。自分では気づきにくいものですが、イヤホンの性能や音量によっては他人に迷惑がかかるほど音が漏れてしまうことがあります。また、騒音という意味では社内での通話はもちろん、大声で会話することも周りの迷惑になってしまうのでやめましょう。

化粧

公共空間であることを忘れて、電車内で化粧をしている方も少なくありません。ほかの乗客や駅員からマナー違反を指摘されてもおかしくないでしょう。自分が見られても恥ずかしくないとしても、周りは見ていて気持ちのいいものではありません。化粧品の匂いで気分が悪くなる人もいるかもしれませんし、電車が揺れて周りの人に化粧がついてしまう可能性もあります。身支度はきちんと家で済ましてから出かけられる様に、朝は余裕をもって起きる習慣をつけましょう。

車の通勤マナー

車の中は自分だけのスペースで自由に過ごせるため、通勤マナーとは無縁と思われがちですが、車通勤にももちろんマナーが存在します。窓からごみを捨てない、運転しながら電話をしないなどの運転マナーはもっての外ですが、それ以外でも注意すべきことがあります。

煽り運転

ハンドルを握ると性格が変わってしまうという人もいるといわれますが、運転時のイライラにまかせて煽り運転をしてしまうのはマナー違反です。特に朝の交通量も多い時間帯に追い越しや割り込み、ノロノロ運転などをされるとイライラしてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、度を超した煽り運転は、刑法の暴行罪に該当することがあります。車の運転は一歩誤れば命にかかわることですから、常識に反する行動をされたらついカッとなるかもしれません。それでも感情的になるのは禁物です。一人ひとりが他者を思いやり、譲り合いの精神で運転することを心がけることが大切です。

信号無視

これは言わずもがなの、守らなくてはならない交通ルールです。しかし、時間のない通勤時には信号待ちの時間さえ惜しくなってしまうものです。「黄色信号だから大丈夫」と過信し、そのまま直進して思わぬ大事故になってしまうこともあります。交通ルールを無視して事故を起こしてしまっては、会社の信用も失ってしまう可能性もあるでしょう。そして最悪の場合人の命にかかわります。正しい交通ルールを守った運転で交通環境を整え、みんなが安全で快適に通行できる様にしましょう。

早起きして余裕をもって運転することが大切

車通勤のマナー違反行為は、すべて時間がないという焦りや余裕のなさが原因といえます。少しでも心に余裕をもって運転に集中できる様に、早起きしてゆとりをもって家を出ることを心がけて下さい。また、車の交通渋滞は予測不可能です。いつもは数分で到着できる距離だとしても、混み具合によっては何倍も時間がかかってしまうことがあります。大切な商談に向かう時や、仕事で絶対に遅刻できない約束がある場合などは、車を交通手段に選ばないほうが無難です。公共の交通機関をなるべく利用しましょう。

自転車の通勤マナー

健康志向の方を中心に自転車通勤が人気を集めています。いい運動にもなりますし、朝夕の通勤退勤時に満員電車に揺られることも、渋滞に巻き込まれることもなく颯爽と自転車を漕ぐのは気持ちがいいでしょう。しかし、自転車通勤は危険と隣り合わせであるため、しっかりとマナーとルールを守らなくてはいけません。

逆走

自転車も車道を走る時は、車と同じ様に左車線を走るのが規則です。車の流れに逆らって飛び出すのは絶対にやめましょう。また、歩道から車道へ出る時は必ず後方の安全確認をしてから出ることも大切です。車にとっては、急に飛び出してくる自転車は脅威でしかありません。お互いが気を配り合いながら安全に走れる様に心がけましょう。

前後方にライトを装着する

夜間のライト点灯は法律で義務付けられています。辺りが暗くなる帰宅時の運転は危険度が増しますから、必ずライトを点灯しましょう。自転車通勤者にとってライトは、視界を明るくすることに加えて自分の位置を周りにアピールしてくれる頼もしい存在になります。できれば後方も反射鏡だけではなく、テールライトをつけるなど工夫しましょう。

歩道は歩行者が最優先

歩行者に自転車の存在を知らせるためにベルを鳴らす人もいますが、これはマナー違反です。歩道では歩行者が最優先だということを忘れてはいけません。歩道を通らなくてはいけない場合は、歩行者に道を譲らせるのではなく、自分が車道に避けるか自転車から降りる様にしましょう。

自転車は軽車両

道路交通法では、自転車は軽車両として位置づけられています。信号無視や標識無視などをしてしまう様な感覚で自転車に乗ることはやめましょう。自転車でもスピードが出ている状態でぶつかれば大事故になる恐れがあります。軽車両を運転しているということを忘れずに、常に緊張感をもって運転することが大切です。

通勤手段別の通勤マナーについてご紹介しました。どの通勤手段でも共通していえることは、一人ひとりが他者の立場になって、思いやりの心をもって譲り合うのが大切だということです。特に朝、バタバタしがちな時間帯は、少しでも心にゆとりをもてる様に、早起きと余裕をもった出勤を心がけましょう。通勤時のトラブルは遅刻につながるため会社に多大な迷惑をかけてしまいますし、トラブルの内容によっては信用問題にかかわります。通勤マナーはしっかり守り、社会人として恥ずかしくない通勤で気持ちのよい1日をはじめましょう。

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