ブラザーシスター制度について
更新日:2023.04.14スタッフブログ新入社員の人材育成方法として用いられることの多いブラザーシスター制度。せっかく採用した社員の早期離職を防ぐために有効な制度でもあります。ブラザーシスター制度によって若手社員の育成ができ、離職が防げるなら企業にとってはかなりのメリットです。今回はブラザーシスター制度のメリットやデメリットを紹介します。
ブラザーシスター制度とは
新入社員に対する教育方法の制度です。新入社員一人に同じ部署の先輩社員が最低一人付いて、仕事の進め方や悩み、仕事に対する心構え、またメンタル面に関することまでアドバイスしてくれます。一般的に年齢が近い社員が指導役として任命されます。男性の指導役をブラザー、女性の指導役をシスターと呼びます。
似たような制度でメンター制度がありますが、メンター制度の場合は違う部署の社員が指導役になりますし、サポートするのもメンタル面が中心です。シスターブラザー制度は新入社員が会社に定着することを促すとともにキャリア形成をしてもらうことが目的です。メンタル面だけでなく些細な仕事上の悩みも相談できるのがブラザーシスター制度の良い点です。
ブラザーシスター制度のメリット
新入社員の早期離職が防止できる
企業にとって新入社員の早期離職は緊急な課題です。費用を掛けて採用したにも関わらず、会社に定着しないとなれば問題です。今後、人材の不足が懸念されることが予想されますので、企業にとっては働き手の不足は深刻な問題です。今は人が足りていても将来を見据えて若い社員を育成することは企業にとってとても大切なことです。新入社員の悩みを早期解決することによって不満を解消することができます。また、先輩社員との信頼関係も築くことができますので早期離職を防ぐことができます。
ブラザーシスターの先輩社員も成長できる
ブラザーシスターになる指導役の若手社員も、指導をすることによって新たに気付くこともあります。また、どのように指導すればいい考えることもブラザーシスターの成長に繋がります。指導する立場にならなければ分からないことも多くあります。将来的にマネジメントをする立場になった時にも役に立ちます。
人間関係の向上に繋げることができる
ブラザーシスター制度では仕事の悩みや疑問のアドバイスだけではありません。年齢が近い先輩社員ですから、人間関係やメンタル面の悩みなども相談することができます。それによって、若手社員と新入社員の関係が密接になります。ブラザーシスター制度を通じて深い人間関係の構築が可能になります。
ブラザーシスター制度のデメリット
ブラザーシスターの業務が増えることになる
指導をする立場であるブラザーシスターにも自分の業務はあります。その上で新入社員の相談に乗る、悩みを解決するということは思っているよりも大変です。指導の経験が少ない若手のブラザーシスターの場合は、指導が上手くできないことで負担になってしまうことも予想されます。
結果的に新人教育が上手くいかない場合もあり、企業としてはそれらの対策を講じておく必要があります。新入社員が定着しても若手社員が退職してしまっては意味がありません。
ブラザーシスターへの事前研修が必要になる
人間ですから当然のように性格も考え方も違います。ブラザーシスターと新入社員と相性が合わないこともあります。また、ブラザーやシスターによって新入社員に対する指導の取り組み方も変わってくることが予想されます。そうなると、新入社員からの不満も出てくるでしょう。そうならないように、企業としてはブラザーシスターになる若手社員への事前研修、ブラザーシスター間の指導スキルや意識の統一が必要になってくるでしょう。また、ブラザーシスターを管理する上司の適切なアドバイスも大切です。
ブラザーシスターとの信頼関係の構築ができないこともある
ブラザーシスター制度を上手く機能させるためには、ブラザーシスターである若手社員と新入社員の信頼関係が大切です。お互いを理解しあう気持ち、尊敬しあう気持ちが無いと信頼関係は上手く構築できません。また、新入社員がブラザーシスターに依存しすぎて、課題を解決する能力を身に付けるのが遅くなることも考えられます。これを防ぐためにブラザーシスターは全てをサポートするのではなく、適切なサポートだけをすることが求められます。
ブラザーシスター制度導入にあたって
導入する前に具体的な目標設定をする
ブラザーシスター制度を導入して、どんな効果が得たいのかを具体的に決めることが大切です。新入社員の離職率低下が目標なら、入社からいつまでの離職率を何パーセントにするのか。それによって対策も変わってきます。
ブラザーシスター制度の対象者を決める
新入社員全員を対象にするのが良いですが部署ごとに対応できるようにしておきましょう。
ブラザーシスター制度の期間を決定する
いつからいつまで実施するのか。その期間、どのような指導をするのかを決めておく必要があります。指導内容を明確にすることによって、ブラザーシスターの指導のばらつきを防ぐことができます。また、部署や職種によっても指導内容の見直しが必要になるでしょう。
ブラザーシスターを決める
ブラザーシスターになる若手社員は業務の負担が大きくなります。そのため、指導役としてのブラザーシスター選びは慎重に行うべきです。適正も大切ですが、指導役の若手社員のやる気も大切です。立候補制にしている企業もあります。企業によって選定の仕方はばらばらですので自社に合った方法で選定するのが良いです。
ブラザーシスター制度の告知
ブラザーシスター制度の導入に際しては会社全体で周知することが必要です。会社全体に告知することによって、当事者以外の社員から協力してもらいやすくなります。ブラザーシスター制度開始前だけでなく途中経過なども社内で共有すると良いです。
ブラザーシスター制度は比較的導入しやすい制度だと思います。新入社員との相性などを見てマッチングすることも必要になってきますが、同じ部署内で先輩社員が新入社員をサポートするという自然な流れで導入できます。新入社員の定着とともに若手社員の成長も期待することができるブラザーシスター制度。この機会に導入を検討してみてはいかかでしょうか。
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