ビジネス留学とは?どの国がいい?
更新日:2023.02.20ビジネス豆知識近年、ビジネススキル向上を目的とした「ビジネス留学」が注目されています。これまでのMBA(経営学修士・経営管理収支)取得などの留学とは違い、1週間~1カ月で学べるプログラムも多く、「働きながら留学したい!」というビジネスパーソンに人気です。今回は、ビジネス留学の基礎知識とメリット・デメリット、留学費用の相場や注意点についてご紹介します。
目次
ビジネス留学とは
ビジネス留学とは、語学力や外国におけるビジネスマナーといった、ビジネススキルを学ぶための海外留学を指します。ビジネス留学と聞いて、MBA取得を目的とした海外留学をイメージする方も多いはず。しかし、実際にMBA取得を目指すのは一握りのエリートに過ぎず、ビジネス留学自体も、それほど敷居の高いものではありません。
たとえば、ビジネススクールでグローバルビジネスマナーを学んだり、1年~2年かけて海外の有名大学に留学し、専門知識と語学力を身につけたりするのも、ビジネス留学に含まれます。通常の留学と違うのは、あくまでも「ビジネススキル向上を目的とした留学」であることです。1週間から参加できるエグゼクティブコース(短期ビジネスプログラム)もあり、短期集中でさまざまなスキルや専門知識を学べます。したがってビジネス留学は、現役学生よりも社会人に最適な留学スタイルといえます。
ビジネス留学におすすめの国・都市は?
一口にビジネス留学といっても、訪れる国・都市によって現地でのライフスタイルや“学びの質”が異なります。以下、ビジネス留学におすすめの国や都市をまとめたのでご覧ください。
- アメリカ/サンディエゴ
- カナダ/バンクーバー
- ニュージーランド/オークランド
- マルタ/セントジュリアン
- フィリピン/セブシティ(セブ島)
- イギリス/ロンドン
上記のいずれもビジネス留学において人気で、治安が良く、過ごしやすさにも定評のある国ばかり。とりわけビジネス語学・英語留学に最適で、日本人に人気の留学先です。各国の大学やビジネススクールでは、ビジネス英語に加えて経営スキルやマネジメントスキル、マーケティングスキル、プレゼンテーションスキルを高める特別プログラムを実施しています。さらに職場体験プログラムなど、現地の人々と触れあう機会も得られるため、良い経験になるでしょう。
ビジネス留学のメリット・デメリット
ここでは、ビジネス留学のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット1.高い語学力が身につく
最大のメリットは、現地水準のハイレベルな語学力が身につくこと。とくにビジネススキルとして、英語を学ぶメリットは大きいものです。現地のネイティブな英語に触れることで、日常英会話よりも高い英語力が身につきます。本来の日常英会話は、英語による意思疎通を図るためのものです。私たちが中等・高等教育で学んだ英語科目の内容が、これにあたります。
ビジネス留学では、仕事をスムーズに進めるためのビジネス英語が学べます。物事を論理的に考え、英語で的確に伝える力・・・そしてネイティブ特有のフレーズや、交渉・商談で用いられるビジネス用語の意味なども分かるようになります。
メリット2.グローバルスタンダードなビジネスマナーが学べる
ビジネス留学は、グローバルスタンダードなビジネスマナーを学ぶ良いきっかけにもなります。外国人のお客様を抱えるビジネスパーソンはご存じかもしれませんが、日本人と外国人では「マナー」に対する認識が異なります。たとえば、名刺交換。日本では礼儀的なビジネスマナーとして、お互いに名刺交換を行ってから挨拶し、世間話などを交えつつ本題に映ります。これは日本のビジネスシーン特有の挨拶文化といえるでしょう。
一方の海外では、最初に握手から入るのがマナーです。握手には、お互いに敵意がないことを示す意味があります。そして世間話を交えつつ、名刺を渡してから本題に入るのです。また、日本の文化であるお辞儀も同様です。日本人が慣れ親しむお辞儀も、外国人にはあまり良い印象を与えません。
アメリカを中心とする欧米圏では、日々のコミュニケーションにおいても、アイコンタクトを重視します。こちらが頭を下げると目を合わせづらくなり、「この人の考えていること分からない」という不安感を与えるのです。ただ、以前に比べると海外にも、さまざまなジャパニーズ・カルチャーが浸透しています。日本好きの外国人なら、日本人の美しいお辞儀に感動することもあるようです。お辞儀をする時は丁寧に、それ以外の時は釈然とした態度で接するのが良いとされます。
このように、日本と海外ではビジネスマナーが大きく異なります。これからグローバル人材として活躍したいなら、さまざまな国の短期ビジネスプログラムなどに参加し、ビジネスマナーを学ぶのも良いでしょう。
メリット3.留学経験が転職・昇進に有利な材料となる
グローバル社会の今、さまざまな企業が世界に通用する人材を求めています。外資系企業はもちろんのこと、中小企業においてネイティブな英語を話せる人材は貴重です。ビジネス留学の経験は、将来的な転職・昇進、あるいは独立時において、有利に働くでしょう。ほかの人にはない、ワンランク上のキャリアパスが得られるのは、留学経験者ならではの「強み」です。
ビジネス留学のデメリット:多額の費用がかかる
ビジネス留学最大のデメリットは、多額の費用がかかることです。留学先によりますが、現地のビジネススクールのビジネス語学コースを受講する場合、1カ月あたり30~70万円の費用がかかります。
たとえば、アメリカに1カ月間ビジネス留学する場合の費用内訳は、以下の通りです。
- 渡航費:10~20万円
- 学費:15~30万円
- 滞在費:5~10万円
- 食費:3~10万円
- 合計:35~70万円
※費用は日本円換算
滞在費と食費はともかく、渡航費と学費は節約できません。仮に1年間滞在する場合、学費だけでも180~360万円かかる計算です。そうなると、現在勤めている会社を退職せざるを得ないでしょう。短期留学はともかく、年単位の長期留学では、相応の貯蓄が必要になります。
留学期間や準備の内容
ビジネス留学において、最適な留学期間は人それぞれ。「何のビジネススキルを学びたいのか?」に左右されます。たとえば、ビジネス英語なら最低でも1カ月、可能なら半年~1年間は留学したいところです。反対に、ビジネスマナーなどを学びたいなら、1週間程度の超短期留学でも問題ありません。英語留学のメリットは、ネイティブな英語を肌で感じられること。ただ、現地スクールの座学のみでは、学習効率に限界があります。最低でも1カ月は滞在すれば、帰国後に英語力の高まりを実感できるでしょう。
ビジネス留学前に準備すべきことは?
留学先を選定する前に、以下の点を準備・確認しておきましょう。
まず、ビジネス留学の目的を明確にします。多額の費用・期間を投じて留学するわけですが、現地で遊んでばかりで、何も得られずに帰国する人は少なくありません。あらためて、自分は何のために留学するのか、目的を明確にしましょう。
留学先によってはビザが必要です。ビザは発行に時間がかかるため、早い段階での取得をおすすめします。留学期間や目的により必要なビザが異なるため、どれを発行すべきか、各国の大使館・領事館に確認してください。留学する大学やビジネススクールによりますが、日常英会話レベルの英語力を求めるケースがあります。とりわけ大学留学の場合、「IELTS」や「TOEFL」のスコア提出義務があるため、事前に応募条件を確認しましょう。
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