20代ビジネスマンのための「お金の使い方」
更新日:2023.03.31スタッフブログかつては、会社に入って身を粉にして働けば自動的に出世し収入が増える時代でした。しかし今は、会社が一生面倒を見てくれる終身雇用・年功序列が当たり前の時代ではありません。年金がもらえないかもしれない、給料が上がらないなどの理由で将来に不安を覚え、貯金に精を出す若者も多いようです。しかし、単にお金を貯めるだけでは、人生が豊かになるとはいえないでしょう。若手ビジネスパーソンや新卒社員こそ、先が長いだけにお金のテクニックをマスターしておくことが大切です。今回は、20代ビジネスマンにおすすめするお金の使い方や考え方をご紹介します。
目次
SMBCによる20代若者の金銭感覚調査をご紹介
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、20代ビジネスマン1000人を対象にお金の使い道のアンケート調査を行いました。この結果から、まずは若者の金銭感覚の傾向を見てみましょう。
毎月の家賃やスマホ代など固定費以外で「自由に使えるお金」の使い道の上位を占めていたのは、「友人との交流」や「趣味の追及」でした。そんな中で特に目を引いたのは、勉強や習い事などの「自分のスキルアップ」に関する項目です。スキルアップのためにお金を費やしたという人は、全体の15%ほどとかなり優先順位が低かったのです。
20代といえば、確かにまだまだ遊びたい盛りで、友人との交流や趣味を極めたいという欲求も高い時期です。まして20代のうちはなかなか収入が上がらず、貯蓄や投資に回す余裕がないという方も多いでしょう。しかし、このままの生活を続けていても現状は変わらないまま、一生会社員のまま老後を迎えることになってしまいます。もっといい暮らしがしたい、独立したい、老後のためにお金を稼ぎたいと思っている方は、20代のうちにお金の使い方を考え直す必要があるといえます。
20代ビジネスマンが知っておきたいお金の使い方
漠然と将来に不安があり、何か始めたいけど何から始めていいかわからないという人も多いのではないでしょうか。そんな20代ビジネスマンにおすすめしたいお金の使い方についてご紹介します。
出ていくお金を3つに分けて考える
実は、お金を増やすためには稼ぎ方よりも使い方が大切です。まずは、使うお金を3種類に分けて考えてみましょう。支出をしっかり見極めれば、お金の貯まるお金の使い方ができるようになります。
投資
投資とは、将来的にお金が増える見込みのあることにお金を使うことです。株やFX、不動産投資はもちろん、自分への投資などもこれに含みます。
消費
消費は、いわゆる生活費のことです。飢え死にしないための食べ物、雨風をしのいで寝るための家など、生きていくために必要なものを購入したり借りたりする出費です。主に衣食住など、生活するうえでどうしても必要なものですが、使った分は消えてなくなります。
浪費
浪費は、生きていくために必要のないものにお金を使うことです。消費同様使った分だけ消えてなくなりますが、浪費は不必要な出費といえます。主に娯楽に費やすお金や、お金を使ったことでかえって出費を増やす結果になってしまった出費もこれに含みます。
お金を増やすお金の使い方
お金を増やすには、投資を増やして浪費をなくし、消費を最低限に減らすお金の使い方が必要です。娯楽費を浪費と説明しましたが、娯楽がすべて浪費にあたるとは限りません。趣味で集めていたものが将来的に高く売れたり、趣味培った知識が副業に役立ったりすれば、それは結果的に投資であったということになるでしょう。また、娯楽であっても、自分にとって生きていくのに必要だと感じるものであれば消費といえるかもしれません。
消費を最大限に減らすためには、固定費の見直しがおすすめです。家賃が高すぎるようであれば引っ越したり会社の寮に入ったりすることで、大幅に出費が抑えられます。ほかにも電力会社を変える、格安スマホに乗り換える、不必要な保険を解約するなどして毎月の出費を削減してみましょう。
資産運用について学ぶことも大事
住宅資金・教育資金・老後資金の3つは人生の三大資金といわれており、特に大きな資金が必要になります。結婚や出産など、人生の大きなイベントをきっかけに資産運用について考える人は多いようですが、20代ではまだ実感がわかないという人も多いのではないでしょうか。
しかし20代は、一般的にまだまとまった資産はありませんが定期的に収入が得られる時期です。また、早いうちから計画的に準備すれば、運用に充てる時間を長く確保できる時期ともいえます。まずは関心のある身近な目標に向けて、積み立てなどできることから始めてみると良いでしょう。
また、最近では、知識と経験のない若者をターゲットにした投資詐欺などが流行しているようです。こういった詐欺で被害に遭わないためにも、資産運用について学んでおくことも大切だといえます。投資とは本来多額の資金が必要であり、それを元手にさらに財産を増やそうとすることです。資産も財産もない20代は、投資家にとって投資価値がありませんから見向きもされません。そのため20代は、投資運用を頑張る時期というより、自分の価値を高めることが先決である時期といえます。
貯金も大切だけど、自分への投資も大切
貯金することは大切なことですが、貯金することだけが目的になってしまっている場合は一生何も変わらないままです。20代ビジネスパーソンにおすすめの、人生を豊かにするためにお金を使うべき投資先をご紹介します。
健康
健康はお金に代えられません。どんなにお金があっても、健康を損ねて病死してしまったら無駄になってしまいます。病気になった時のために貯金をしておいたり保険に入ったりするよりも、病気にならないために健康に投資した方が賢い選択といえるでしょう。
たとえば食費を削って体に悪いものばかりを食べていると、病気になってかえって医療費がかかってしまうかもしれません。食べたいものを我慢しているストレスを発散するために衝動買いをしてしまったり、仕事を休みがちになってしまって収入が落ちてしまったりしていては本末転倒です。健康的な食事にお金を使うことは、自分への投資といえます。健康診断や歯科検診など、定期的な健康状態チェックには惜しまずお金を使いましょう。
勉強
スキルアップのための勉強や初めての体験などは、将来的に自分の収入を増やすための投資になるといえるでしょう。特に20代は柔軟に物事を考えることができるため、できるだけたくさんの経験をしてみたり知識に触れたりするのがおすすめです。この時期に経験したことは、その後の人生の可能性や選択肢に大きな影響を与えてくれるはずです。興味のあることには積極的にチャレンジし、できるだけ多様な価値観に触れておきましょう。セミナーや勉強会に参加して資格の取得にチャレンジしてみたり、一人旅に出かけてみたりと、自分の成長につながることにはどんどん投資しましょう。
副業
副業といっても、株やFXなど多額の資金が必要な投資などに手を出す必要はありません。資産の少ない20代ビジネスマンでも、できる副業はたくさんあります。今は、会社に入って一生懸命働いていれば自動的に収入が増える時代ではありません。むしろ少子高齢化の影響で景気が悪化したり、AIに職を奪われて収入が激減したりする可能性もあるのです。たとえ少額収入だとしても、給料以外の収入源を持っておくことは、お金と心の余裕につながるでしょう。
お金を増やすためには使うお金を3種類に分け、浪費を抑え消費を減らし、投資にたくさん使うことが大切です。今だけではなく将来にも役立つもの、お金が生み出されるものは投資に値します。貯金も大切ですが、吸収力の高い20代は自分への投資を惜しまず、将来を見据えたお金の使い方をしてみましょう。多くの知識や経験を積み重ねて豊かな人生を送るために、ぜひ上記の内容を参考にしてみてください。
最新記事 by 電話代行サービス株式会社広報部 (全て見る)
- やってはいけない電話のガチャ切り|正しい電話の切り方を解説 - 2024年11月22日
- 電話の取り次ぎが業務効率に与える影響と改善策 - 2024年11月20日
- 【例文付き】信頼度UP!取引先への電話の折り返しマナー - 2024年11月18日