オンライン採用導入の注意点やメリット

2020.12.03ビジネス豆知識
Pocket

コロナ禍により、ビジネスシーンで需要の高まるオンライン採用。会社側と応募者との直接的な接触を避けるうえで、この方式は有効と考えられます。さらにオンライン採用なら、コスト削減や選考作業の迅速化も見込めます。ただ企業の特徴を伝えにくい側面があり、ミスマッチには気をつけなければいけません。そこで今回は、オンライン採用の基礎知識やメリットとともに導入時に意識したい注意点をご紹介します。

オンライン採用導入の注意点やメリット

オンライン採用の基礎知識

オンライン採用とは、従来の採用活動をオンラインに切り替えた方式です。

オンライン採用とは

オンライン採用の場合、これまでオフラインで進められていた採用活動が一通りオンラインで実施されます。実際に導入されているオンライン採用には、求人広告の掲載から会社説明会や面接まで含まれます。

かつて求人広告は、紙面に掲載するスタイルが主流でした。いまでは求人サイトでの掲載が一般的になり、採用活動の一部がオフラインからオンラインに変化しています。

いまは、新型コロナウイルスの影響でオンライン採用が会社説明会や面接にも及んでいます。直接の対面によるウイルス感染を防ぐため、会社説明会は動画配信、面接はビデオ通話を活用する企業が増えました。

オンライン採用の導入状況

オンライン採用はビジネスシーン全体で増える傾向にありますが、面接の導入状況はその種類に応じて違いが見られます。

転職サイトの運営会社は、オンライン選考の実態に関するアンケートの調査結果を2020年6月に発表しました。調査対象は、転職コンサルタント211名です。

面接がオンラインになっているか聞いたところ、最終面接までオンラインで選考している企業が5割以上との回答は約半数を占めました。この結果から、いまオンライン採用の導入例は多いと判断できます。

ただ詳しく見ると、「一次のみ」の場合には「5割以上の企業でオンライン」との回答が65%に達しますが、「最終面接以外」では59%、「最終面接まですべて」になると47%に減ります。

直接の面会が好ましくない現状でも、最終面接では比較的、対面式が選ばれていると分かります。

導入例が増加した要因

ここ最近、多くの企業でオンライン採用の導入が始められた主な要因は新型コロナウイルスの感染を防止するためです。

以前のオンライン採用は、応募者が遠方に住んでいるケースや仕事で時間をつくれない場合の対応策として使われました。大半は一次面接のみオンラインで、二次面接以降は対面式であったといわれています。

従来通りの方式は、2020年4月に新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が発令され大きく変わりました。多くの企業では、外出を控えながら採用活動を継続するためオンライン採用の導入に着手しています。

オンライン採用のメリット

オンライン採用がもたらす主なメリットは、コスト削減や選考作業の迅速化、面接の問題改善を望める点です。

コストを削減

オンライン採用は、対面式中心のオフライン方式に比べると時間や費用でコストがかかりません。

従来型の場合、まず求人広告の掲載では広告会社への連絡から紙面への掲載まで多くの手順が発生します。会社説明会になると、会場の手配から会場設営や備品類のチェックまで多くの時間と人手が必要です。

オンライン採用であれば、求人広告関連の手間は記事掲載のサービスを提供しているサイトへの登録、記事作成、登録サイトへの掲載くらいで済みます。

会社説明会を動画で配信すれば、会場の事前予約や大勢での設営作業は不要です。使用する機材も会場で説明会を開催するより減らせる場合が多く、コスト負担は大幅に軽くなると期待できます。

選考作業を迅速化

オンライン方式を導入すると、採用者を決める選考作業の迅速化に効果的です。

従来通り、直接顔を合わせる面接で誰を採用するか検討する場合、会場設営の手間にとどまらず応募者の移動時間も考慮しながら面接時間のスケジュールを組む必要があります。

オンライン採用では、以前と変わらず複数人を同時に面接する場合でも面接会場として広いスペースを確保せずに済みます。オフィスの1室を使えば、会場設営に多くの時間や手間はかかりません。

面接時間を調整する時、応募者が会場まで移動する時間を配慮する必要もなくなります。会場準備や面接日程の調整で時間のロスが減れば、それだけ選考作業の迅速化につながります。

面接の問題改善

オンライン採用は、面接に問題が見られた時に改善しやすいところも特徴的です。

面接は会社が誰を採用するか決める目的で実施されますが、応募者の多くも採用を受けるか検討する時には面接時のやり取りを判断材料に使うといわれています。

上記の転職サイト運営会社が実施したアンケート調査によれば、面接後に「入社したくない」と思った理由の大多数は、「面接官の人柄・印象が悪かった」です。

従来方式の面接は閉鎖的な傾向をもっていますが、オンライン採用なら別室でも面接の様子をリアルタイムで画面共有できます。面接中に問題が確認されたら、即時対応は難しくありません。

面接時の問題を速やかに改善できるところは、オンライン採用ならではのメリットと考えられます。

オンライン採用の注意点

オンライン採用を導入する際、とくに選考プロセス、機器の動作状況や通信環境、ミスマッチのリスクには注意が欠かせません

選考プロセスに関する注意点

オンライン採用では、直接に面会するよりお互いの特徴をつかみにくいと認識したうえで選考プロセスを工夫する意識が大切です。

オンラインでの対面は実際に顔を合わせるわけでなく、採用者側からは直接に面会するより応募者の人物像が見えないと指摘されています。会社の魅力をアピールしにくいとの意見も、よく聞かれます。

そのため選考プロセスを設計する際には、応募者の性格が把握しやすくなる面接スタイルの導入は重要です。同時に、会社の雰囲気や仕事のイメージを伝えられる工夫も求められます。

面接は従来型にこだわらず、カジュアルな面談も取り入れてみるとよいでしょう。さらに会社のPRでは、職場紹介の動画を公式ページに掲載すれば効果的と考えられます。

機器の動作状況や通信環境のチェック

オンライン採用の実施前には、機器の動作状況や通信環境のチェックが不可欠です。

オンラインで面会する場合、パソコンやタブレット端末にカメラやマイクを設置する必要があります。事前チェックを怠ると、面会を始めてからカメラの角度やマイクの音に不都合が見つかるかもしれません。

通信環境も同様であり、何も確認しないまま面会に臨むと途中で接続が切れる可能性は十分にあります。面会中に通信できなくなると、応募者に迷惑をかけてしまいます。

これらのトラブルを避けるには、あらかじめ機材や通信環境に問題がないか一通り点検しておいたほうが安心です。

ミスマッチのリスクにも注意

オンラインで採用活動を進める時には、これまで以上にミスマッチのリスクにも注意しなければならないと考えられています。

まだオンライン採用は十分に浸透したわけでなく、たいていの応募者はこの方式に慣れているとはいえません。会社説明会が動画配信に限られると、会社の特徴や業務内容をよく理解できないおそれがあります。

応募者からも、オンライン採用ではあまり自己アピールできないと訴える声が聞かれます。企業理解が浅く自己アピールも足りなければ、ミスマッチが起きても不思議ではないと考えられます。

このリスクをふまえ、いまも上記のアンケートが示す通り最終面接はオフラインで実施する会社が多いのでしょう。ミスマッチのリスクを減らすには、何かしら対策しておくことが望ましいといえます。

Pocket

The following two tabs change content below.

電話代行サービス株式会社広報部

最新記事 by 電話代行サービス株式会社広報部 (全て見る)

お問い合わせ