アンダーマイニング効果とは

2020.05.01ビジネス豆知識
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そんなことがあるのだろうかと感じてしまうかもしれませんが、金銭などの報酬をもらうことによってモチベーションが低下してしまうことがあるのです。モチベーションを低下させてしまう金銭などの報酬とは何なのでしょう。人間の心理というのは複雑だなあと感じます。このような効果をアンダーマイニング効果と言われます。知っておくとモチベーション維持に活用できるアンダーマイニング効果について紹介します。

アンダーマイニング効果

「アンダーマイニング効果」

英語では「undermining effect」又は「undermining phenomenon」です。日本語では「アンダーマイニング効果」の他に「アンダーマイニング現象」「適正当化効果」「抑制効果」と言われます。 簡単に言うとモチベーションが下がってしまう現象のことです。心理学的に言えば、内発的に動機づけられたことに対して外発的動機づけをしたがためにモチベーションが下がってしまう現象のことです。アンダーマイニング効果を分かりやすく説明すると、これをしていると楽しい、役に立てて嬉しい、達成したいという内発的に起こる動機づけはモチベーションを高く維持できます。

好きなことや、やりたいことをして満足感や達成感があったのに、金銭などの報酬をもらうことにより
金銭などの報酬が目的に変わってしまい、金銭などの報酬がないとモチベーションが維持できなくなってしまう現象です。最初は金銭などの報酬などなくてもやっていたにもかかわらず、いつのまにか金銭などの報酬がないとやる意味がないと変わってしまうのです。目的が金銭などの報酬に変わってしまったのです。

金銭などの報酬はもらうと嬉しいものですが、報酬などなくても内発的に起こる動機づけによってやっていることに対して外発的に報酬を与えることでモチベーションが下がってしまう可能性が有ることを覚えておくべきです。

内発的動機づけと外発的動機づけの違い

内発的動機づけ

内面的な要因によって生まれる動機づけです。自分の中から出てくる気持ちを起こさせる方法です。ただ、内発的動機づけは難関ともいえます。内発的動機づけは本人のやりたいことが分からないとできません。ただ、内発的動機づけが上手くいくと長期的に効果が出やすいです。自分がやりたい、好きだと思うことですから長続きします。会社として社員に内発的動機づけをするためには、個人個人とのコミュニケーションが大切です。

社員が希望する職種などを把握して希望している部署に配属したりすることが内発的動機づけにつながることもあります。目標設定にしても社員の能力より少し高めに設定して、社員が目標を達成できるようにすることも内発的動機づけにつながることもあります。そして社員に習得すると良い能力や資格などを明確に提示することも内発的動機付けにつながることがあるでしょう。

内発的動機づけは個人個人によって違うので、細かな面談やコミュニケーションが欠かせない手法です。内発的動機をするにはこうすれば良いと決まった方法がないところが難関になっている要因です。

外発的動機づけ

外部からの働きかけによって生まれる動機づけです。こちらの場合は報酬や評価を得るために気持ちを起こさせる方法です。外発的動機づけは外部からの刺激でモチベーションを高めることができます。
例えば、昇給や昇進です。会社から「今よりも良い給料をもらうために頑張る」「評価されたいから頑張る」などで、すぐに効果がでますがモチベーションを維持するという面からみれば短期的なものになることが多いです。

また、社員の承認欲求を満たすために上司が声かけやコミュニケーションを取ることも外発的動機づけです。社員を叱責ばかりするのではなく軽めに注意で抑え、良いところは褒めて伸ばすことが大切です。外発的動機づけの場合は、その社員が仕事に対して情熱が無くても効果を発揮することが可能なため、やり方は明確で簡単です。また、外発的動機づけがきっかけとなって内発的動機づけにつながることもあります。

アンダーマイニング効果の例

絵を描くことが好きでやっていたあなたに友人が「部屋に飾るのに絵を描いて欲しい」と言いました。
快く承諾して友人の為に1枚絵を描きました。友人の友人があなたの絵を気に入って、お金を払うから私にも絵を描いて欲しいと言われました。また違う友人たちからもどんどんと依頼が来るようになりました。絵を描いてお金がもらえると思っていなかったので嬉しく思いました。お金をもらって絵を描くことが当たり前になった頃、あなたに無料で絵を描いてもらいたいと依頼がありました。

この時には自分の絵を無料で描くなんてことが想像できないようになってしまい無料ではモチベーションが維持できなくなりました。最初は好きで描いていた絵もお金をもらうようになって、いつしかお金をもらえないならモチベーションが維持できなくなってしまうようになったのです。これがアンダーマイニング効果です。楽しいから描いていた絵なのに、いつしか報酬を得ることが目的になってしまい、絵を描くことが報酬を得る手段に変わってしまったのです。

アンダーマイニング効果を起こさない為の対策

エンハンシング効果を利用する

エンハンシング効果は、言語的な外発的動機づけによって内発的動機づけが高まることです。他人から褒められる、期待されることで自発的な気持ちを起こさせる方法です。特に信頼している人や尊敬している人からの賞賛は大きな力となりエンハンシング効果が期待できます。エンハンシング効果は言語的な外発的動機づけだから良いのです。他人からの評価や賞賛が目的だと内発的に自ら力を出すことができます。

アンダーマイニング効果について紹介しました。モチベーションが高い人に対して金銭などの報酬を与えるのは逆効果になる場合が多いということです。金銭などの報酬はモチベーションアップに絶大な効果を発揮しますが使い方が重要です。また、金銭などの報酬によるモチベーション低下を防ぐにはエンハンシング効果を上手く利用することが大切です。

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