『絶滅してほしい生物図鑑』に見るビジネスNG言動

2019.10.19ビジネス豆知識
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2019年5月に、突如ツイッターに現れた6種類の生物が話題となっています。『絶滅してほしい生物図鑑』というタイトルで投稿されたイラストは多くの方の共感を集め、4万件以上のリツイートと15万件以上のいいねがつけられました。

現代社会にはびこる、あしき風習や日常で目にする迷惑行為を、絶滅した恐竜や植物などに見立てたキャラクターとして描かれています。「こういう生物も絶滅してほしい」と新種を提案する声のほか、「自分にも思い当たる節があるので気をつけます」という自らを省みる声も見られ、迷惑行為撲滅に一役買っている様にも見受けられます。今回は、その中からビジネスシーンにも当てはまるNG言動・行動をピックアップしてみました。

その言動ビジネス的にNGです

作者について

『絶滅してほしい生物図鑑』を描いたのは、アカウント名「氏くん」こと氏田雄介さん。書籍やゲームの企画・制作を手掛ける企画作家で、株式会社「考え中」の代表でもあります。氏田氏の著作をいくつかご紹介します。

 

あたりまえポエム

「君の前で息を止めると呼吸ができなくなってしまうよ」「あきらめたらそこでギブアップだよ」など、あたりまえの言葉があたかもロマンティックなフレーズの様に書かれている作品集です。美しい写真を背景に、詩的な言い回しであたりまえの言葉が綴られており、「思わずくすっと笑ってしまう」「癒される」などSNSを中心に人気に火が付きました。書籍化や人気声優によるドラマCD化、写真集とのコラボレーションなど幅広く展開中です。

 

54字の物語シリーズ

「SNS映えする小説」をテーマに、9マス×6行の正方形の原稿用紙に54文字で構成された超短編小説集です。限られた文字数を最大限に活用し、純愛物語やSF、巧妙なトリック仕掛けの作品が表現されています。読者からオリジナル作品を募集するキャンペーンが行われると5,000点以上の作品が寄せられ、一大ブームとなりました。ツイッター上では「#54字の物語」のハッシュタグで作品が投稿され続けており、作品数は数万点を超えるといいます。

 

「絶滅してほしい生物」とは?

氏田さんが『絶滅してほしい生物図鑑』を描いたきっかけは、「平成から令和へ変わる時代の節目だからこそ感じた怒りや不満」だといいます。それから、こんな考え方や風習は平成に置いていきたい、と感じるネガティブなものをテーマにキャラクター作りがはじまりました。恐竜や絶滅した植物などの古代生物に見立てて描かれているところから、「過去のものにしたい」という作者の思いが伺えます。

世間から「いなくなってほしい」と思われている、行動や習慣を例えた生物6種類をご紹介します。どんな行為が嫌われるのかを「絶滅してほしい生物図鑑」から学んでみましょう。

 

シュゴデカウルス

頭でっかちな石頭恐竜に見立てられているのは、「日本人は~」「男(女)という生き物は~」「誰でもみんな~」など主語が大きすぎる人種です。彼らは自分の意見を、さも一般論であるかの様に大きな主語で語りだすため、傷ついてしまう人が後を絶ちません。主語が大きすぎるために、本題を見失いがちという問題もあります。

 

カサウシロフルス

雨の日に出没する、傘を横向きに持ち前後に振って歩く人種を、傘の翼を持つ翼竜に見立てて描かれています。前々から「子どもの目に刺さりそうで怖い」と非難されていましたが、階段でこの持ち方をされると大人でも被害の対象になるため、煩わしく思っている人は多いようです。傘の持ちやすさを優先するのではなく、周りの迷惑をかけない様に行動する姿勢が大切です。

 

ステルスバナー

広告をクリックさせるために日々進化する広告バナーを、甲殻類をもじった「広告類」に見立て、皮肉たっぷりに描かれています。彼らは、画面をスクロールする指の動きに合わせて突然現れ、自らの意思に反して広告を踏ませようとします。こちらの生物に悩まされているのは、男性に多く見られます。

 

イシナ原人

SNSなどで炎上している投稿に対し、匿名なのをいいことに平気で他人に暴言を吐く人を、旧人類に見立てて描いています。不謹慎な行動や発言に対してならまだしも、ちょっとした失言や失敗に対して心無い暴言を浴びせる人も少なくありません。いわれている本人はもちろん、周りも見ていて気持ちのいいものではないでしょう。

 

マナーキビシ杉

若い社会人を悩ませる「何の意味があるか分からないビジネスマナー」を強要してくる人たちのことです。昔ながらのしきたりや奇妙なルールを振りかざして若い個体の成長を妨げる古い個体を、絶滅した古代の杉で表しています。また、このイラストは上司へのハンコの押し方をめぐり話題になった「ハンコのお辞儀」を模していて、大きな杉に向かって小さな杉が首を垂れている様子が描かれています。日本の年功序列のシステムや、細かすぎるマナーに縛られ苦しんでいる若者から共感の声が多く寄せられています。

 

ウッカリ湿原

失言と湿原をかけて、足を踏み入れるとつい失言を漏らしてしまう、マニュアルがあっても攻略不可能だという意味で描かれています。国会議員の失言が後を絶たず、「失言防止マニュアル」なるものまで作られていたことが発覚しました。それに対して呆れる国民の心を代弁してくれているかの様なイラストに、共感の声が相次ぎました。

 

ビジネスシーンでも参考にしたい「絶滅してほしい生物」たち

ビジネスシーンでの自分の行動や発言を思い出してみて、周りに「絶滅してほしい」と思われる様なことをしていないかどうか考えてみましょう。職場や飲み会の席で、つい主語を大きくして話す「シュゴデカウルス」になっている人は、周りに煩わしく思われているかもしれません。

「カサウシロフルス」になっても直接仕事に影響はないかもしれませんが、誰かを怪我させてしまった場合は何らかの影響が出てしまうと考えられます。傘は自分の持ちやすさを優先せず、先端を下に向けて持つのがマナーです。

職場で誰かの上に立つ立場の人は、古いしきたりや意味のないマナーを若者に押しつける「マナーキビシ杉」になってしまっていないかを考えてみましょう。労働人口が減っている今、重視すべきは効率化です。無駄は省き、若者の成長の機会を奪ってしまわない様に気をつけましょう。

また、SNSを活用する企業も増えている昨今では、「ウッカリ湿原」に迷い込んでしまわないよう注意が必要です。失言が引き金となって炎上した場合、会社に大きな損害が出てしまう可能性もありますし、どこからともなく現れる「イシナ原人」に盛大に叩かれてしまうでしょう。失言は考え方を改めない限り、いつ口から滑り落ちてしまってもおかしくないものであり、マニュアルで防げる様なものではありません。

 

ツイッターで話題となった『絶滅してほしい生物図鑑』をもとに、ビジネスシーンでも気をつけたい行動や考え方についてご紹介しました。この様に、自分では気づかないうちに周りに迷惑をかけていたり、不快な気持ちにさせてしまったりしているかもしれません。これらの迷惑行為や考え方は、根本的に考え方を改めない限りは直すのは難しいことばかりです。プライベートはもちろん、ビジネスシーンでも人間関係を左右することになりかねないため、注意しましょう。客観的に見ることで、自らの行いを省みることができることもあります。この機会に、「絶滅してほしい」と思われる行動はしていないか、思い返してみてはいかがでしょうか。

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