気になる?弁護士の服装・年収・守秘義務について

更新日:2022.05.09スタッフブログ

弁護士のルール

弁護士といえば、一般的に高収入で花形というイメージがあります。法廷ではビシッとしたスーツで身を包む印象もある弁護士ですが、服装に関する規定は特にありません。今回は、弁護士の服装や年収、守秘義務など、あまり知られていない情報にスポットを当てます。これまで抱いていた弁護士像とは違う一面がみえてくるかもしれません。

弁護士の意外な一面をご紹介

法廷での服装は?ルールなどはある?

民事関係の小さな案件から、裁判にまで発展した大きなトラブルまで、幅広い訴訟事務を取り扱う弁護士。スーツを着用して法廷に立つ姿を想像しがちですが、弁護士の服装ルールなどは特になく、スーツ以外のラフな格好をしても問題ないとされます。弁護士だけではなく、検事や裁判官、裁判所職員も同様、服装は自由で制服などもありません。さらに、服装だけではなく靴や化粧も自由で、実際にネイルをした裁判所職員なども過去にいたそうです。

しかしながら、弁護士という立場上、ラフな格好で法廷に立つことは少ない様です。弁護士は依頼者からの信頼、また世間的なイメージも大切にしなければなりません。Tシャツやジーパンなどのラフな格好だと、相手を軽視している様に受け取る方もいるため、イメージダウンになる可能性も否定できません。

クールビズが浸透したことで、ノーネクタイ・ノージャケットで法廷に立つ弁護士は増えましたが、それ以上の着崩しや派手な格好をする弁護士はほとんど見当たらない様です。スーツが正装としてふさわしいとされている日本では特に、やや固めの印象のスタイルがほどよいといえるかもしれません。

弁護士の年収は?どれくらい稼げる?

弁護士は年収が高い職業として知られていますが、実際は個人によってさまざまで高低差も激しい様です。弁護士の平均年収は約1000万円といわれます。しかし内訳をみると、最高で約2300万円、最低で300万円と金額の差はかなり大きい傾向です。弁護士の年収は、それぞれの事務所規模や知名度、経験・実績などが大きく影響するため、一概に「弁護士はもうかる」とはいえないでしょう。

収入が少ない弁護士

たとえば、主に大企業の法務などを担当し、単価の高い仕事を引き受ける「ブルジョワ弁護士」(ブル弁)の年収はとても高い傾向です。一方で、民間事件や刑事事件などを主に取り扱う街の弁護士(街弁)は職域こそ幅広いものの、ブル弁ほど毎月安定した依頼件数、報酬を獲得できる保証がないため、ブルジョワ弁護士と比較すると年収は低くなってしまします。

弁護士という職業は自営業になるので、定年がありません。また弁護士という仕事柄、フレッシュな新人弁護士よりも、百戦錬磨のベテラン弁護士のほうが実績も多くあり、信頼度をえやすいため若手弁護士が新規開拓するのはそう簡単ではなく、年収にも現実の厳しさが反映されています。

しかし、法務省などの調べによると、弁護士の平均年収は全体的に下がってきているとのこと。弁護士の年収が下がった背景には、司法制度改革の影響があるようです。司法制度変更によって司法試験合格者が多くなり、昔に比べて弁護士の数が増えました。とあるデータによると、全国の弁護士人数は2006年から2014年までの間に約1.6倍にも急増していたそうです。その一方で、訴訟件数や弁護士への依頼も比例して増えたわけではありません。弁護士間で仕事の奪い合いが起きた結果、平均的な年収の減少を招いています。

かつては高収入でステータスの高い職業であった弁護士も、今は資格を取得したからといって確実に稼げる保証はないといえるでしょう。

弁護士の情報管理はどうなっている?

弁護士は、業務を進める中で依頼主からさまざまな個人情報を収集・管理します。したがって日常業務において、デリケートな情報を扱うわけです。弁護士には守秘義務があり、依頼主の個人情報を含めた秘密は口外してはいけない決まりになっています。守秘義務がある以上、自分の家族や身内に対しても漏らす様なことがあってはいけません。なお、守秘義務は、初回の無料相談にも適用されます。

仮に弁護士が守秘義務に違反した場合は、弁護士会の懲戒事由に該当するため、弁護士会から懲戒処分が科せられることもありえます。最悪の場合は、弁護士資格の剥奪も覚悟しないといけません。

そのため、弁護士の情報管理は徹底されており、依頼主に送る電子メール一通も、誤って別の人に送ってしまわない様に十分注意し、リスクをきちんと認識したうえで慎重に行動しています。そんな真摯で誠実な態度が、依頼者からの信頼につながるのです。

現実と世間のイメージは違う

世間のイメージでは、高収入でステータスも高いと思われている弁護士。漫画・テレビ・映画の題材にもよく使われるために、イメージ先行の部分が少なくありません。よく調べてみると、服装に制限がないなど意外なところもあります。収入も、昔と比べたら全体的に下がってきた傾向で、必ずしも大きく稼げるとは限りません。弁護士は、司法試験に合格できたとしても誰もが成功できるほど簡単な職業ではないのです。

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