約束の時間前に訪問するのはマナー違反?

更新日:2022.05.06スタッフブログ

時間を気にする男性

お取引先に訪問する場合、約束の時間前に訪問するのはマナー違反なのでしょうか。日本で育った人であれば、5分前行動を心掛けているビジネスマンが多いかとは思いますが、時間に対する概念は、人それぞれ見解が違うとは思います。今回は、ビジネスシーンでの「時間とマナーの関係」についてまとめてみました

早過ぎてもNG?ビジネスは5分前が基本

遅れるのは論外、早く着きすぎるのもダメ?

ビジネスでの訪問には、暗黙のルールの様なものがあります。「遅れるのは論外ですが、早すぎるのもNG」です。ビジネスでは、「時間に遅れない」のが鉄則です。これは、どのようなシーンでも守らなければなりません。「時間厳守」が守れない様では、誰からも信用されず、大事な仕事も任せてもらえなくなります。

それでは、「早すぎる」とどうなるでしょうか。10時からの社内会議に、9時から開始を待っている人はいません。待っている間に仕事をこなすならまだしも、何もしなければ無駄な時間です。仕事は、限られた時間の中で、いかに効率的に仕事をするかが課題です。この考えからすれば、「早すぎる=時間の無駄使い」なのです。遅れるのは論外ですが、早く着きすぎるのも考えものということになります。

5分前行動が原則だが、取引先を訪問する時は注意する

ビジネスシーンでは、5分前行動が基本です。打ち合わせや会議などでは、5~10分前に指定の会議室や打ち合わせブースに着席した状態が理想です。ただし、取引先を訪問する時は、注意が必要です。ビジネスシーンでは、目的の場所に早めに着いたとしても、自分で時間を調整してから訪問する様にしましょう。

「アポイントの時間よりも5分以上早く着く方をどう思うか?」と会社に勤務している方々に尋ねると、答えは「マナー違反だ」「マナー違反だとは思わない」という二通りの意見に分かれます。マナー違反だと考える方々の考えは、「迎える方の準備が不十分」「余計な気を遣わせてしまう」「早すぎるのは時間厳守とはいえない」などです。反対に、マナー違反だと思わない方の意見は、「10分前までが許容範囲」「遅れるよりは早い方が良い」「早いに越したことはない」など、さまざまです。

この様に、それぞれが異なる見解をもっているというのが現実です。アポイントを取って取引先を訪問する際は、自分本位ではなく、相手の立場になって行動することが求められます。自分が訪問される立場だとしたらどうか、ということも目安にしてみると良いでしょう。

遅刻した男性

新入社員は、特に時間を意識して行動すべき

新入社員の方は、学生だった頃の時間の概念を会社に持ち込まない様に意識して行動します。学生の頃は、「少しくらい遅れても大丈夫だろう」という考えでも許されることは多いです。しかし、社会ではその考えが通用しなくなります。学生気分のままでは、「この人は、時間にルーズだ」というレッテルを貼られ、そのイメージがいつまでもつきまとうことになります。「この人と仕事をして、大丈夫だろうか」「信用に値しないのでは?」など、取引先の方から低い評価を受けることになります。

これは、個人としての評価だけでなく、企業のイメージダウンにもつながりかねません。新入社員の方は、入社してから早い段階で「時間を守る大切さ」を理解するようにしましょう。

時間に対する考え方は人それぞれ

時間に対する考え方は人それぞれです。「沖縄時間」を例に挙げてみましょう。沖縄時間とは、「ウチナータイム」「沖縄タイム」とも呼ばれ、沖縄県独特の時間の感覚を指します。具体的には、会議や集会が予定時刻よりも遅れて始まることで、「細かいことは気にしない」という沖縄県に住む方の県民性を表しています。そもそも、「約束の時間に間に合わせなければいけない」「遅れると相手に申し訳ない」という概念が希薄ということです。

しかし、これは沖縄県内だから通用する概念であり、沖縄県以外の46都道府県では理解されません。沖縄時間は極端な例かもしれませんが、少なからず時間に対する考え方は、人それぞれということです。当然ながら、沖縄県以外にも「遅れることが悪いこと」とは思わない人もいるでしょう。個々の時間の価値観は違っても、秩序を守りながら、お互いを尊重し合う努力も必要になります。

「スピード重視」をモットーとする人と一緒に仕事する場合

スピードを重視して仕事をする人には、「やり終えてからじっくり見直したい」「一つの仕事より、多くの仕事をこなしたい」「スピード感をもって仕事をするのが楽しい」など、さまざまなタイプがあります。スピード重視をモットーにしている人と一緒に仕事をする場合は、スピード感を意識しながら仕事に臨むことが求められます。

とはいえ、人にはそれぞれの能力やスキルの違いがあります。そのため、多くの人が携わるプロジェクトでは、「進捗管理」が有効です。進捗管理では、いつまでにタスクをこなすべきなのかという仕事のゴールが定まります。期限までにゴールするためには、個々の計画に基づいて業務を進めていくことが大切です。

これは、少人数にも応用できる手法です。「スピードを重視」をモットーとする人と一緒に仕事をする場合は、進捗管理によって、お互いをチェックし合う体制を整えておくことをおすすめします。進捗管理が適切に行われていれば、ゴールまでの過程に違いがあったとしても、成果にたどり着ければ問題は生じません。ただし、お互いがまめにコミュニケーションを取るなどしながら、仕事を進める様にしましょう。

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