「0570サービス」とは?利用の際は要注意

更新日:2022.05.06スタッフブログ

無料通話が適用されずに驚く男性

0570」からはじまる電話番号は、フリーダイヤルの「0120」とは違います。商品の購入時など、この番号に問い合わせると携帯電話の料金プランに関係なく有料通話になるため、注意が必要です。利用明細を確認した際、通話料を請求されていたため驚いたという人も多いでしょう。今回は、「0570」が使用される電話番号サービスの内容や料金の仕組みについてご説明します。

無料通話が適用されない番号「0570」

0570サービスについて

0570」は、NTTコミュニケーションが提供する「ナビダイヤル」サービスに使われる電話番号です。全国展開している企業などは、電話番号をこの番号に統一することで、各地の市外局番をホームページなどに掲載しなくて済みます。どこの支部でも対応が可能になり、電話事務作業が大幅に簡略化されるわけです。

通話料金は「0570」に電話をかけた方が負担する仕組みであり、企業側が支払う必要はありません。そのためユーザー心理としては、特に必要がない限りこの番号にかけたいとは思わないでしょう。

この点において、「0570」を利用する側にとっては、「0120」のフリーダイヤルと比べて、いたずら電話や不要な長電話を避けやすいシステムといえます。

通話料はどのような仕組み?

「0570」は、携帯電話の「かけ放題プラン」などは適用されません。例えば、契約する料金プランやオプションなどで、一定時間内(5分や10分が多い)なら誰でも通話料が無料、といったサービスも存在していますが、こういった通話料割引サービスは一切適用されず、別枠で通話料金が請求されます

毎月、無料通話分が付与される料金プランを契約していて、これがあまっていたとしても、割引の対象とはなりません。1000円分の無料通話ができる状態で0570番号にかけると、1000円分の無料通話は残ったままで、別に通話料が加算されていくということです。この仕組みを知らずに長電話していると、高額な通話料を請求されることになるかもしれません。そのため、各種通話料割引がうけられる03番号などを併記している企業もあります。

ナビダイヤルのため基本的に「ナビダイヤルでおつなぎします」というアナウンスからはじまり、自動案内で誘導される場合も少なくありません。この間に料金案内の音声が流れることもあります。そのあとすぐに担当部署やオペレーターにつながるとは限りませんが、料金は最初のアナウンスが流れた時点から発生しています。

ようやくオペレーターと会話できても、名前や住所を確認され本題に入るまでに時間がかかるかもしれません。担当者が不在であったりすると、もう一度かけ直しになる可能性もあります。いずれの場合も、理由に関係なく通話時間にしたがって携帯の料金が計算されます。

0570が割引サービスの対象外だとは知らずにかけてしまう人も、やはり多いようです。

通話料を負担する女性

企業にとってメリットはあるが…

企業側としては、やはり電話番号を統一できる、という大きなメリットがあるでしょう。負担しなければならない通話料も0120に比べると抑えられ、いたずら電話や長電話の防止という観点から、コスト削減オペレーター負担の軽減が可能となります。

しかし、0570番号へ発信する利用者側にとって、通話料金が発生するというのは、ダイヤルをする上で精神的な障壁になります。大したことではないけれど意見を言いたい、という人も、中にはいるかもしれません。お客様の意見をくみたいと考えている企業にとって、そのようなお客様の「一歩」を遠ざける可能性は否定できません。

また、オペレーターの手がなかなか空かず、長時間保留させられ、通話料と時間を無駄にしたのちに電話を切る、というお客様が出てしまうと、企業イメージが大きく損なわれます
状況により、0120や050などに変更したり、03などから始まる普通の番号を併記するなどの対策を視野に入れる必要があります。

もし「カスタマーセンター」などの電話番号が「0570」だけであれば、「このサービスを利用する場合は電話代を自己負担していただきます」という意味に受け取ってよいでしょう。相談内容によっては、利用者にとって大きなコスト負担になる場合がありますので、その仕組みをきちんと理解してから利用する様にして下さい。

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