世界のビジネスマナーを紹介

更新日:2022.05.06スタッフブログ

世界各国のビジネスマン

信頼関係なくしてビジネスの成立はあり得ません。そういっても過言ではないほど、ビジネスシーンにおける相手への敬意や礼儀、マナーは大切です。それは日本に限らず、万国共通の精神とも言えるでしょう。技術革新が進んだ結果、世界との距離はグッと縮まりました。海外を舞台にビジネス展開する機会も増えた昨今、その国独自の慣習や文化、ビジネスに対する考えを大事に相手と接することが重要です。本日は、さまざまな国におけるマナー知識や、心構え、注意点をご紹介したいと思います。

世界各国のビジネスにおけるマナーや注意点

フランスのビジネスマナー

「勤勉」「労働奉仕」「勤労感謝」という言葉が定着している日本では、働くことに大きな価値を見いだす風潮が根強いですが、フランスではちょっと事情が異なります。

たとえば、有給休暇の取り方。フランス企業では年間5週間の有給休暇の消化が基本です。そして、そのうち3週間は7~8月にかけて集中的に取ります。このことを知らずに訪問スケジュールを組んでアポイントを取ろうとしても、門前払いを食ってしまう恐れがあるため注意が必要です。

さらに、フランスの法律では就業時間を週35時間までに制限することを義務づけています。週5日労働だと、1日あたり6時間ほどの勤務時間です。平均8時間労働、そのうえ残業まで課せられるのが普通の日本人サラリーマンからすれば、ちょっと羨ましいと感じるかもしれません。

フランス人はその様な労働環境の中で働いています。日本人の感覚で接してしまうと空回りする可能性が高いので、その国の価値観やビジネス習慣に合わせたスタンスが大事です。

ドイツのビジネスマナー

勤勉で実直なところは、日本人と似通うドイツ人。生真面目な性格の人が多いため、ビジネスシーンにおけるユーモアやジョークなどはあまり好まれません。欧米人だからと言って、アメリカやイタリアなどと同列に考えると痛い目に遭いますので、ジョークを言う場所とタイミングには気を配る様にして下さい。

年長者を大事にする考えも、日本文化と似ています。ドイツのビジネス会議では、年長者を後にして若い人が先に会議室に入室することはありません。必ず、先輩や上司、年配者を先に通すのがマナーです。

会議における進行の仕方や発言の順番、服装など、形式を重要視するところも日本と同じです。ただし、ドイツ人はストレートで、はっきり意見を主張し、相手が正しく理解したかどうかもしつこいくらい確認を取るほど、熟度の高いコミュニケーションを望みます。自分の意見を言わず、なかなか結論を出さない日本人の会議とは、その部分で大きな違いが見られます

インドのビジネスマナー

インドでのビジネス体験のある人の声でよく聞かれるのが、「インド人は最初に設定したスケジュールを守らない」ということです。事前にアポイントを取って訪問スケジュールを組んだとしても、急遽変更やキャンセルされることもしばしばです。これはスケジュールを組むことが目的ではなく、その内容が大事であると言う、インド人なりの物事のとらえ方、ビジネス感覚があるからです。

また、インド人は真剣なビジネス交渉の場でも、気さくにプライベートな話題を好んで提供します。欧米人よりフレンドリーで開放的な性格のため、耳を疑う様な言葉や情報が飛び交うことも。自分や他人のプライバシーを話したり聞いたりすることは彼らにとって自然であり、日常シーンにおいて普通に行われている光景でもあります。そのため、ビジネスシーンでも、プライバシーに関する会話のハードルは決して高くなく、「え? そんなこと聞くの?」と言う場面もあると頭に入れておきましょう。

中国のビジネスマナー

中国でビジネスする場合、気をつけるべきは接待マナーです。取引先の相手と接待で待ち合わせをする際、必ず相手より先に到着するのが鉄則です。逆に、接待される側であれば、相手より先に現場に到着してはいけません。それぞれの立場を弁えた行動が何より重んじられます

日本では接待する側とされる側に分かれるものですが、中国では接待を受けたら接待で返すのがビジネスマナーです。ただ、接待返しをする場合、金額や料理の豪華さ、接待に使ったホテルのグレードなどで相手の接待規模を上回るものであってはいけません。ほとんど同一のレベルに合わせる気づかいが求められます。中国人とビジネスを行う場合、「相手の立場とメンツを重んじる」ことを絶対に忘れない様にして下さい。

日本人が世界を舞台に働くうえで注意したいこと

一口に「世界」「海外」と言っても、地球上には200以上の国があり、それぞれ言語や宗教、文化、慣習などが異なります。同じヨーロッパでも、ドイツとフランスでは仕事に対する考えが異なりますし、同じアジアでもインドと中国では違います。今後はますますグローバル化が進み、東南アジア、南米、アフリカ、中東と、日本人が活動するビジネス舞台もどんどん広がっていくでしょう。外務省HPには、世界各国の歴史や文化、言語宗教など、海外で働くビジネスマンにとって重要な情報が紹介されていますので、日本を飛び立つ前にぜひ参考にしてみて下さい。

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