海事代理士とは?

更新日:2022.08.25スタッフブログ

潜水艦が浮上する海

弊社では、「士業専門 電話代行」を提供しており、さまざまな士業の方にご利用いただいておりますが、皆様は「海事代理士」という職業をご存知でしょうか。海には海事関係の法律があり、海事代理士は海の法律を専門に扱います。彼らは8士業のひとつに数えられ、依頼を受けると各種の法的手続きを代行します。そこで今回は、海事代理士の職務内容や資格取得の方法をご紹介します。

海事代理士の職務内容や資格取得の方法について

海事代理士とは

海には陸上とは異なる法律があり、この海の法律の専門家が海事代理士です。造船、船舶の所有、あるいは海上で利用する際には、法的な手続きが必要になります。しかし、一般の人は専門知識を持たないため、海事代理士が依頼を受けて各種手続きを代行してくれます。

また海の安全を守るためにも、法律知識を活用します。海は世界各国の船舶が往来し、国際的なルールも定められています。トラブルを起こせば、国際問題に発展しかねません。それを回避するため、専門家としてアドバイスします。

海事代理士の職務内容

造船業者が船舶を造ると、所有財産が発生したと見なされます。土地や建物と同じく所有権を保護するため、登記が必要になります。船舶を売買・相続すると名義変更、船舶の船籍(いわゆる国籍)などが変わっても登録・登記を求められます。海事代理士は、造船業者や船舶の所有者の依頼を受けて、これらの手続きを代行します。

また、遊覧船など、海上で船舶を利用した営業を始める場合、いろいろな申請や届け出が必要です。船舶を安全に就航するために、定期検査も義務づけられています。船員が業務上のトラブルに見舞われたら、解決を図らなければなりません。海事代理士は経営者の依頼により申請書類などを作成し、労使問題に関わる法律相談も受け付けます。

海事代理士になる方法

海事代理士になるには海事代理士試験に合格し、海事代理士として国土交通省に登録申請します。また、行政機関において一定年数にわたり海事関係の事務に従事し、海事代理士として業務を行えると国土交通大臣が認定した人も、この資格を取得できます。

海事代理士試験は、筆記と口述を行います。筆記試験は一般法律と海事法令に分けられ、前者は憲法・民法・商法などの基礎知識、後者は専門的な内容が問われます。口述試験は、海事法令に関する面接です。対象者は筆記試験の合格者と、前年の筆記試験合格者のうち当年の試験の免除を申請した人に限られます。

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