税理士への無料相談、その前にちょっと待って

更新日:2022.04.28スタッフブログ

資料を見たビジネスマンがいいね

税金についての悩みは国民誰もが抱くもの。全国各地の税理士事務所で無料相談を利用して悩みを解決している人も多いのではないでしょうか。ですが時間制限がついている場合も多く、手際よく相談しないとあっという間に終わってしまいます。相談に行く前にきちんと準備しておけばそんな心配もなくなります

税に関しての無料相談は下準備を行った上で利用しましょう

相談内容をまとめて、聞きたい内容を整理する

これは税理士の無料相談に限った話ではありませんが、相談内容を予め整理しておきます。整理しておくことで説明する時間を短縮でき、実際の相談時間を長く取ることができます

税理士に相談するわけですから、税金に関わる用件になるわけで、たとえば、事業をはじめたいだとか、税務署から連絡があっただとか、売上が急増しただとか、給料以外の突発的な収入が入ったなどの時に相談することになります。いずれも税金の相談ですがそれぞれでもらうべきアドバイスの方向が変わってきます。自分の置かれた状況を正しく、正確に伝えることができれば目指すべき着地点も見やすくなります。

相談内容に強い税理士なのか、ホームページで確認

例えば相続税などは、地方で活動している税理士は経験が少ない場合があります。これは不動産評価額が都心に比べて低いため、活動地域内で相続税が発生する人が少ないからです。相続税は特に知識と実務経験がものを言う分野なので、経験の少ない人に当たると大変です。ホームページ上で各種申告業務の実績を見れる場合があるので、その税理士がどういった案件に強いかを事前に調べておくのがポイントになります。

実績の表示がない場合ですが、それが相続に関する相談だった場合は生前贈与や納税資金対策といった相続税の事前準備対策になるような相談に対応しているかをチェックします。関連業務のサポートが豊富なら、相談したい内容にも力を入れている場合が多いからです。

具体的な回答は期待しない

せっかく無料相談に来ているのに、と思うかもしれませんが、無料相談時には具体的なアドバイスは来ないと思ったほうがいいでしょう。

税理士に相談する内容ですから、一般的な節税の方法や関連する数字の計算方法ぐらいは無料の範疇として教えてもらえるかもしれません。ですが、自身の状況を踏まえて、具体的な部分に話が及ぶ場合は正式な依頼となって対応するレベルになる可能性が高いと言えます。

あるいは、無料相談は相談内容そのものよりも、相談に応じてくれている税理士との相性を確認する場だという考え方もあります。相談内容によっては長い付き合いになるかもしれませんし、話しやすく信頼できる税理士を見つけるというのも、大事なことかもしれません。

現在の税金の制度はとても複雑で、期限が限られているものも少なくないと言います。確定申告のことから見ても、税務署が期日や期限という言葉に厳しいのはよくわかります。

もし首尾よく相談内容に強い税理士が見つかって、自分の状態を伝えることができたのなら、思い切って、そのまま正式に依頼してしまうのも一つの手立てと言えます。悩んでいるうちに、提出期限を過ぎてしまい来年まで受付できません、なんて事態に陥る可能性が、少なからずあるのが税金です。

無料相談へと向けて、相談内容をまとめたり整理したりする入念な準備は正式に依頼する前段階の準備としても当然必要なもの。そういう意味では無駄にはならないので、入念に下準備を行いましょう。

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